広島旅行記と備忘録

0日目
 東京へ前日入り。玄品のふぐをごちそうになった。ふぐはポン酢の味がしてうまかった。ヒレ酒もうまかった。チャッカマンで日本酒に火付けてた、日本酒って燃えるんだ。
 二次会はイワシ専門料理店(名前は忘れた)、なめろうが特にうまかった。2人で日本酒8合飲んだ。ヌートリアサイズのネズミもいた。店主が自ら足で踏んで始末しようとしてた。また行きたい。

1日目
 昨日2人で飲みすぎたのかコンタクトつけっぱワックスつけっぱで寝落ちてた。起きたら頭痛と吐気がした。新幹線には間に合ったけど動いた瞬間吐くかと思った。
 名古屋、三原でそれぞれメンバーに合流して計5人に。三原のお好み焼き屋に行った。うどん入りを食べた。うまかった。三原はタコ推しみたいで、道路にタコの石像が10000個くらいあった。
 忠海港まで移動して、フェリーに乗って1日目宿泊地の大久野島へ。ウサギめっちゃいた。700匹くらいいるらしい。かわいかった。みんなで愛でまくった。宿泊地のホテルの夕食バイキング、広島牛やらカキやら豪華だった。腹がはちきれるまで食べた。腹痛で1時間くらいトイレにこもってた。最高すぎ。


2日目
 10分遅刻から朝食へ。バイキングだったので朝から食いまくった。だし巻き卵がふっくらでうまかった。食ったあと毒ガス資料館に行った。もともとこの島は日本軍の毒ガス製造施設だったそうだ。写真撮影禁止だった。あと元発電所跡とか見た。
 いろいろと他に見たいところもあったけど、時間の都合でやむなく帰りのフェリーへ。ほんと楽しかった、早起きしてもっと島を巡ればよかったのが心残り。睡眠不足でやたらと瞼が重い。港に着くまでひと眠り。



1日目
 今日の宿泊地である大久野島に到着。忠海港からフェリーで移動してる間に寝落ちてたらしい、深酒はよくないな。
 島内には野生のウサギが700匹くらい生息しているらしい。かわいかった。男5人で愛でまくった。宿泊地のホテルの夕食バイキング、広島牛やらカキやら豪華だった。腹がはちきれるまで食べた。腹痛で1時間くらいトイレにこもっててホテルスタッフによるウミホタルとかいう生物の解説を見逃してしまった。

2日目
 朝食を摂ってから毒ガス資料館を見学して、帰りのフェリーへ。ウサギと遊ぶの楽しかったしまだ見逃してるスポットもあるからもう少しいたかった。昨日、日付が変わるまで遊んでたので眠い。少し眠ろう。



1日目
 大久野島に着いた。めっちゃウサギと遊んだ。幼稚園でウサギを飼っていたからか、なんだか懐かしい気持ちになる。入浴中、腕の毛がいつもより伸びていることに気づいた。毛深い方ではなかったはずだけど、贅沢したし栄養の摂りすぎかな?しかもなんか茶色がかってるし。湯冷ましに外を散歩していると、暗闇の向こうから1匹のウサギと目が合った。ウサギと目が合うこともあるんだな。

2日目
 毒ガス資料館に行った。受付のおばあさんが僕を見た時、なんだかかなしそうな、妙な顔をしていた。トイレに行こうと一人になると、おばあさんに後ろから声を掛けられ、「大切なことはこれに書いておきなさい」と、端が黄ばんだ古いメモ帳を渡された。突然のことに戸惑っていると、おばあさんは受付へ戻ってしまい、客対応にも忙しそうで返しそびれてしまった。去り際、「どうにもならないことだ」と呟いていた気がするけど、どういうことなんだろう?



1?日目
 ウサギと遊ぼうと屈むと、ズボンのポケットにメモ帳が入っていることに気づいた。ああそうだ、これは受付のおばあさんに…と思った瞬間、自分の記憶の齟齬に気づく。これはこの島でもらったものだ。けれど、僕はこの島に来たばかりだ。どういうことだ?白昼夢でも見ているのだろうか。なんだか気持ちが悪いが、あとで記事にしたら面白そうではある。このことはメモ帳に書いておこう。入浴の際に鏡を見ると、髪の毛の先が茶色くなっていた。日焼けしてしまったんだろうか?

2?日目
 毒ガス資料館の受付のおばあさんは一瞬僕を見て、すぐに目を逸らした。話しかけようとしたが、後ろにお客さんがたくさんいたので気が引けてしまった。見学を終え、帰りのフェリーに乗り込むと、強い眠気に襲われた。意識を失う直前の光景は、なんだか黄色みがかっていた。



1?日目
 気が付くと大久野島にいた。僕は舌を噛み、メモ帳を取り出す。ここに書いたことは忘れないこと、それ以外の記憶は薄れていっていることを発見したのはいったい何度目のことだったのだろう?できるだけ自分の記憶を書き出すようにはしているけれど、いかんせんその全てを記すことはできない。忘却は会話の齟齬を産み、なんとか愛想笑いでごまかす。伸びてきた茶色い毛を見られないように、手袋とマフラーを外せないのは不便だった。

2?日目
 今度こそ、帰りのフェリーで寝ないようにしなければならない。僕はトイレに行くと言ってみんなから離れ、こっそり船の看板に出て、指が白くなるほどに手すりを握りしめる。船が動くと同時に強い眠気に襲われるが、なんとかこらえる。忠海港が近づいてくる。嬉しさに涙が出そうだ。すると、後ろに視線を感じた。まずい、船員に見つかったろうか?後ろを振り返るが誰もいない。目線を少し上げ、島の方を見る。すると、赤い目、目、目、目、目、何対もの目が僕を、目が



?日目
 言葉が思い出せなくなっていく。意識も、常に霞がかっている感覚だ。島から出なければならない。出れば、すべてが何とかなるのだ。4人とも僕を心配してくれている。申しわけなさでいっぱいになる。メモ帳には「今起きている事は、誰にも話してはならない」と書かれていた。きっと、話して、よくないことが起きたのだ。

 日が昇ってから、毒ガス資料館へ行く。おばあさんはおじいさんになっていた。メモ帳を見せても怪訝な顔をされるばかりで、終いには忙しい、と怒られてしまった。



???日目
 夢を見た。僕は四つ足で走っている。隣には、同じ目線で2頭のウサギがいた。彼らは楽しそうで、僕も楽しかった。三郎が死んでしまったから、寂しかったんだ。君が来てくれて嬉しいよ。そうか、僕も三郎に会いたかったなあ。あ、あっちに人が来たよ。ご飯を貰いに行こう。


 はねおきる。長そで長ズボンでねていた身体は、びっしょりと汗をかいていた。よかった、ゆめだった。しつ内はまだくらかった。大きく息をはき、あたまをかこうとすると、手にとっきがふれた。まどガラスにうつった自分を見ると、あたまに小さな耳のようなものが生えていた。思わずこきゅうをわすれ、がたりと立ち上がると、外からじっとこちらを見る赤い目としせんが合った。あいつだ!ぼくは外へかけだす。

 走る。走る。「なんだ?」「ねていたのに」「おい、はらでもへったのか?」「よるはにんげんはこないぞ」あちらこちらから声がきこえる。いや、聞こえるはずはない。ないんだ。
 走る。はしる。ぼくを見ていたのはあいつだ。あいつにきかなければならない。ぼくが、ぼくを、ぼくは、きかなければならない。
 はしる。はしる。はしって、いつのまにか、みなとにたどりついていた。そうだ、かえろう。みずはこわいけど、およいで、かえろう。

 ぼくはふくをぬぎすて、うみへとびこむ。ぜんしんのけがみずをすって、おもい。なんとかおよごうとするも、そのばでしずまないようにするのがせいいっぱいだ。けれど、すこしずつ、しずんでいく。もうだめだ。さいごにみえたのは、おばあさんがぼくのふくからめもちょうをひろいあげるこうけいだった。




1日目
 おなかがすいたなあ。けれどおひるになったらにんげんさんからごはんがもらえる。きょうもたろうくん、じろうくんとたくさんあそんで、ごはんをたべて、よるはさむいから、みんなでねむろう。べっどはぼくがほったんだ。たろうくんもじろうくんも、きたばかりなのにすごいなあとほめてくれたんだ。あれ、きたばかりってなんだっけ?まあいいか。おなかがすいたし。あ、じろうくんがよんでる。よにんのおとこのひとが、えさをもってきているらしいぞ。ん、なんだかよにんとも、みたことがあるきがするなあ。きのせいかな。


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