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【メキシコ人】から学んだ多くのこと。現地のレストランで働いてみた編

こんにちは、Akishitaです!

私はメキシコという国が大好き!

完璧な気候、ラテン音楽に自由なファッション。
他人にも自分にも寛容なメキシコ人には、よく彼らの考え方に感動させられる。
ふと、このメキシコ人のマインドをいつまでも忘れたくないな、と思いブログに残すことにした。

まず、メキシコではあり得ないことが毎日起こる。(良いことも悪いことも)

理解が出来なくてイライラすることも多々あった。
メキシコに来たての頃は、言語も理解出来なくて仕事に支障が出て悔しくて泣いた夜は数えきれないほど。

だが、約二年も住むとどんなハプニングにも慣れて
「イライラ・怒り」「面白がる」ことは紙一重だと気づいてからは
自分の考え方との違いに面白がることを意識して楽しんでいる。

どうせ同じ出来事なんだから、とことん面白がってやるぜ!みたいな。
だいぶ免疫がついたことが伺えますねw

正直、日本のサービスは異常だと思っている。
異常なまでに素晴らしい。
完璧を求め、求められる。

25年間それが当たり前だった考え方を
覆されることがメキシコでいくつも起こったのだ。
筆者が感じた自論で、メキシコ人から学んだことをざっと書いてみる。


お気に入りの海鮮レストランにて


・自分の責任ではないのなら、他人のミスなんてどうでもいい

これはメキシコ人が責任が無い、と言いたいわけでは無い。
自分の責任に関わることなら、仕事も全力だが
自分の責任に関わらない、他人のミスには本当に寛容だ。というかどうでもいいらしい。

これは驚いた。日本では気遣って他人の仕事を助けたりするが、勝手に気がついて手伝ってあげると言うことは、滅多にない。
自分の仕事を全力でこなし、帰宅していく。

確かに、日本は困ったら周りが手伝ってあげる、気を遣える人が本当に多くこれは私たちの国民性だと言える。でも、たまに過剰なまでに気を使ってしまうことがあると思う。

彼らは以上なまでに会社から受ける自分の評価を気にする。自分の仕事に全うし、上司が(◯◯の仕事手伝ってあげて)と言うまで基本は手伝わない。
彼らの範囲ではないからだ。

もちろん人による(これを言い出したらキリがないが)
が、そのマインドは私にはなく、素敵だと思った。
もちろん助けて、手伝ってと言ったら
手伝うための工夫はしてくれるw


ケレタロの街並み


・顧客に怒鳴られても気にしない。怒鳴る顧客が悪いとみんなで慰め合う。

日本では料理が遅れたり、間違えたりしたら
すぐに「申し訳ありませんでした」と頭を下げて謝る。

メキシコでは、このシチュエーションで「Lo siento(ごめんなさい)」というワードを使うことはまず無い。

と言うのも、責任はメセロ(サービススタッフ)ではなく、
コシネロ(キッチンスタッフ)にあると思っているからだ。

お料理が遅れることも、私たちの責任では無い。キッチンスタッフのミスだから、
"私たちは悪くない"スタンス。

そこでメキシコ人顧客は怒鳴ることも、声を荒げて怒ることはない。
そんなのはメキシコでは日常茶飯事だし、従業員の私たちにも丁寧に教えてくれる。
「頼んだ料理がまだ来てないんだ」と。

もちろん、サービススタッフたちも反省なんてものはしない。なぜなら自分たちが悪いと思っていないから。

日本では基本的にキッチンのミスはホールスタッフが謝り、責任を取る。
その環境で育った私は、慣れずにキッチンのミスでも謝っていた。

最初は「なんで謝りにいかんの?!」って理解に苦しみ苛立っていたが、
もう途中から国民性の違いだと面白がり、気になる顧客には私が謝りに回った。
自分がそうしたいから、そうした。納得いかんねんもんw

レストランはチームワークやし、キッチンのミスはホールのミスでもある。
彼らの考え方を責めるのではなく
確認してたら防げてた、早く聞きに行けば防げてた、などと自分で改善策を毎回考えて話し合った。

彼のメキシコ人の友達と、アメリカにて



・職場の仲間はみんな友達。

仕事仲間は1日に8時間以上過ごすもんだから、
びっくりするくらい、みんな仲がいい。家族よりも多い時間を過ごすこともある。

職場の関係が悪いと、辞める理由にもなるという。
仲がいい職場では人がよく続く。

キッチンはキッチンで、ホールはホールで団結力がで来ており、人の入れ替わりが激しいレストランだが
それでも新しく来た新人はすぐに打ち解け、
本当にフレンドリーな国で本当に好きだ。

好かれると働きやすく、
嫌われると本当に想像以上に働きづらくなる。

極端に聞こえるかもしれないが、本当に日本の何倍もチームワークが重視される。
同僚とのコミュニケーションを取ることが当たり前で、みんな自然にしている。
し、みんなとってもフレンドリーだから勝手にできるようになる!

チェーン店、TACOS PATA

・他のレストランが少しでも給料が高かったらすぐに辞める。合わなかったらすぐ戻ってくる。

これは嫌ってほど何十人も見てきたw
たとえば

・急になんの連絡も無く飛んだと思えば、一週間後に普通に戻ってきて出勤してたり、(もちろん上司は怒る)
・「ここより給料のいい職場見つけたから、明日辞めるね!」と急に言い出す
・もう新しい職場が決まってるのに、自己都合で一週間前まで言わない

など。
ほんまに急におらんくなるw
日本みたいに律儀に一ヶ月前に言う、みたいな暗黙の了解なんてないし
従業員が急にいなくなるのなんて、日常茶飯事すぎて上司も慣れてた。

本当に自分の幸せを大切に生きてる人種だから、他人にどう思われるとか、他人に迷惑かけるとか、全然気にしない。
そのマインドが私とは違ってたから、好きだ。

通ってたクロスフィット

・仕事中も音楽かけて踊りながら働いている

私が働いてたのがレストランだったから、一般のサラリーマン企業はわからない。
が、とにかく愉快すぎて、調理中も音楽をかけて歌ったり踊ったり、、、!

みんなで爆笑しあって、忙しくても合間をぬって同僚の誕生日をお祝いしたり
仕事終わり飲みに行ったり。

本当にこの国の人は何事楽しむ天才だなと思って、尊敬の気持ちしかない。

おしゃれなレストランがたくさんある

・切り替え上手の天才たち。怒られても次の日にはケロっとしてる

私は前まで、上司に怒られたら
次の日も反省してるふりや、緊張しながら出勤してた。

が、結構な怒られ方をしても次の日には
本当に何もなかったかのように出勤してくるメキシコ人たち。怒られた話をぶり返すこともなければ、今日また生まれ変わったかのように楽しんで生きている。

彼らはみんなの前で怒られることを心底嫌い、それをすると次の日から出勤してこないなんてことはザラ。
なので怒るときは、一対一で、頭ごなしに怒らず丁寧に指導する。

あの切り替えの速さはすごい才能だと思う。

・怠け者の国民性だと思われているが、人による。

メキシコ人=長時間働くが、だらだら携帯も触って怠け者、仕事ができない

と言う人も多いが、本当に人による。
日本にリスペクトを持ってる人が多く、日本に行ったことがある人や日本人と長く働いてきた人は
本当に素晴らしい仕事をしている。

日本人にも怠け者はいるし、よく仕事ができる人もいる。
国籍で区別するのは良くないな、と思う。

日本人は◯◯って他人に決めつけられたら、
いやいや、人によるし!ってなりませんか?

メキシコ人も一緒。良いところも悪いところもみんなあります。

・なんでも「Exquis=エキス」(気にするな)、「Ni modo=ニモド」(残念だ)と言って解決しようとする

やばいですよ、メキシコに住んだら死ぬほどこの言葉を聞くことになります笑

あとは
No pasa nada (気にするな)
No te preocupes (心配するな)
もやたら使ってくるw

これ言ったら解決すると思ってますが、基本何とかなる精神がすごい。
この言葉に何回イラつかされるかわかりませんが、そんなメキシコライフも楽しんでくださいw

・Amor(愛)の国。パートナーと喧嘩したらすぐに仕事を休むし、別れたら心理カウンセラーに通うのは当たり前。

情熱の国、Amorの国。
もう愛の重さ、深さが比べものにならないんです。私は好きですけど。

でも仕事となれば別!
急に仕事休んだと思えば「彼女(彼氏)と別れたから心理カウンセリングに行ってきます」
や、「喧嘩したから辛い、もう無理だ」などと言って仕事中に泣いてたりする。

あんまり男女関係なく、心理カウンセリングにはみんな常連のよう。

最初はえ、仕事を休むん!?と理解できなかったが、
今はもう、彼らは本当にセンチメンタルで繊細な人たちで
本当に辛そうにするもんだから、
「わかった、行っといで!」と快く受け入れる。そのぶん私が頑張れば良いのだ。

・「家族、タコスとビールさえあれば幸せさ!」マインド

これは尊敬しかない。
彼らは家族を何よりも大切にし、お酒が好きで、タコスが好き。これさえあれば、音楽をかけて踊って人生は完璧。

足るを知る、とはこう言う人たちのことを指すんだな、と納得できる。
私もメキシコに住んでから、本当に幸福感に浸りやすくなった。

日本みたいに便利ではないけど、メキシコに住んだことで自分に本当に必要なものが
これ以上何が必要やろう?と問いかけるようになった。

私も彼らみたいに、今が満足っていう生活を送りたい。

・「Mi casa es tu casa」は全家庭共通

私の家は君の家だよ、という
気兼ねなくくつろいでね。という意味。

本当にどの家に行っても、やっぱり最初は気を使うのだが
これを言ってもらえると、とても安心する。
本当に温かいメキシコ人ならでは、の言葉で私はとても気に入っている。

今後、自分の家に人を呼ぶことになっても
他人が自分の家でくつろいでもらえるように工夫や努力をしたいと思った。

ミチョアカンにて。


以上、メキシコ人から学んだことでした。

最後まで読んで頂き有難う御座います。
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ではまた!Adios !






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