見出し画像

第18回ショパン国際ピアノコンクール:7/13予備予選出場者(一部)について

 7/13に出場されるピアニストについて、ざっと調べてみた結果を備忘兼ねて書き留めておきたい(大変僭越ながら、終了後、素人なりに感じたことを追記することも・・・)。(ヘッダーはFirst bars of score from barcarolle of Chopin, pd、出典:Wikimedia Commons)

① Ms. Aleksandra Hortensja Dąbek (Poland)

 Aleksandraは、2015年、18歳の時、第17回ショパンコンクール(以下「ショパコン」と略す)に出場しているが、予備予選で敗退。予備予選のトップバッターだったので、18歳には荷が重かったのかもしれない。。
 現在はPh.D.の学生。これまでにポーランド含む9か国のオケとの共演の経験がある。
 今回の予備予選は、後期マズルカの最高傑作と言われるOp.59-1で始め、Op.59-2でしめるプログラムを組んでいる(2015年の時は練習曲を3曲弾いているが、今回は2曲に減らし、マズルカを増やしたようだ)。

② Mr. Mateusz Duda (Poland)

 Mateuszは25歳、ショパンコンへは初参加。7月10日にChopin InstituteのHPにリサイタルの動画が上げられており、そのプログラムは曲順が異なるだけで予備予選のプログラムと同じだった。彼も①のAleksandra同様、マズルカOp.59から2小品(Op.59-2, 3)を選曲。素人ではあるが、マズルカの2小品は、独特のリズムの取り方、メロディーの歌い方、さすがポーランド人と思ってしまった。

③ Ms. Yasuko Furumi (Japan)

 古海さんは2015年、若干17歳の若さで、第17回ショパコンに出場し、本選1次まで進出。前回の予備予選ではマズルカOp.24-1で始まり、4つの練習曲、最後は幻想曲でしめるプログラム。本選1次ではノクターン第18番Op.62-2以外は、予備予選で弾いた3曲でプログラムを組んでいた。
 今回の予備予選のプログラムは、2曲(幻想曲と練習曲Op.10-7)を除き、前回と全く異なる構成で臨むようだ。

④ Mr. Alexander Gadjiev (Italy/Slovenia)

 前回のnoteの②参照(20歳の時、第9回浜松国際ピアノコンクールで優勝)。
 彼は9月8日(水)19時から浜離宮朝日ホールでオールショパンのコンサートを開催予定で、10月の本選で弾くであろうソナタ2番「葬送」もプログラムに含まれている。

⑤ Mr. Martin Garcia Garcia (Spain)

 前回のnoteの③参照。

⑥ Ms. Eva Gevorgyan (Russia/Armenia)

 Evaは17歳になったばかり。ショパコンへの参加は初。昨年のコンクールでShigeru Kawaiでショパンを弾いている動画がある。

⑦ Mr. Jorge González Buajasan (Cuba)

 Jorgeは予備予選に出場する唯一のキューバ人で27歳になったばかり。Kissinger Klavier Olympというコンクールで1位と聴衆賞を受賞し、2019年にはクララ・ハスキル国際ピアノコンクールの3人のファイナリスト(ファイナルでは、モーツァルトの協奏曲25番を弾いている)に選ばれている(2017年に藤田真央さんが優勝しているが、2019年は優勝者該当なしとなった)。
 Jorgeのショパンの演奏は2年前のノクターンOp.48-1くらいしか見つからなかったので、予備予選での演奏を楽しみにしたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?