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「静かに火」(詩)

平静
その言葉の描くまま
しんと 一枚の平行を保つ線である湖面
そこに立っているとき
自身の心音さえ
波になれない静けさが身に満ちる

気が狂いそうだ
と思う

口端が破け
新しい笑み

瞼がどこか別の出口を見つけ
ひらく 視界のごとく

気が
木っ端みじんに
砕けて
それなのにその全てと神経を繋いだまま
生きる

身動きひとつしない空気の中
気が狂いだす

ようだ

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