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「明日は鋭く貫く」の解説のような


今日の詩も暗かった、、、のではないでしょうか?

私は詩を書いたあとに読み返して、
「わぁ、暗い」
とか思ったりします。

これ暗いのを続けて大丈夫かな、
とか、
つよい詩が続いてしまうな、
とかは考えるのですが、
あんまり変えられていなくてすみません、、、


さて、詩です。

 【私は涙に塞がれる
  思い出は被さって 涙をつよくする】


実際に泣いてはいないときも、
明日も生きなくてはいけないと思うとき、
内側に押し寄せる悲しみが涙という物質になると、
窒息するくらいの分量があるなと思います。

その量や、
涙の質を変えるのが、
私の場合やぱり“あなた”です。

たぶん私泣けと言われたら一分かからずに泣けます。


 【明日は鋭さを最大にして
  肉を貫く角度を決める】


明日って、来てほしいと思っているものというのが
通説(そうとは限らないけれど、来ないよりは来た方がいいものって言われるんじゃないかな)と思うのですが、
明日が来るというのは、
生きたくなかった私に刃を入れて、
そのまま剥ぎ落していくことなんです。

明日は、全然悪くない。
でも、だからこそ全く慈悲もなく、
その刃は必要だからね、と切り込んでくるようなイメージがあります。


 【ああ 明るくなるよ
  流れ流れて
  私は朝が明ける度に 
  大きく 裂かれていく】


この、「ああ 明るくなるよ」は、
この詩の中で、唯一明るい部分だなと思います。
刃に剥ぎ取られていく私にさえ、
朝が来ることは美しい。
光が雲を伝って、空の色を変えていくのをみながら、
そのうつくしいものを見ながら、
私は昨日にいたかった私と別れていく。

そんな詩です。

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