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10・5(日記2)

川柳教室は、
今日もなかなかに熱い二時間でした。

今回が一番時間の配分が上手くいったのではないかと思います。

まず題詠をみんなで入選、特選を選び、
その後名乗りながらどんな川柳だったのかを詠んだ人が説明していきます。

今回私の読んだ二句は、伝わり辛い言葉選びだったので、
なかなかどんな句なのかが伝わらず、
説明をして
「なるほど~」
とみなさん納得してくれていました。
ちなみにこんな句です。
お題は【酸っぱい】。

【爪を切る夏日刺された酸い林檎】

【コンクリの上のツツジの酸い蜜は】

林檎の句は、
今年の夏は日差しが強くて、
せっかく好きな林檎を買ったのに酸っぱくて、
残念な気持ちを放り出すためにどうでもいい爪切りをする、
という句です笑
「わからんよ!そこまで!」
という笑

ですよね、と思いました。
詰め込み過ぎはよくない。

先生からは
「爪を切る、というはじまりは面白いから他で使うとして、
今回はもっと林檎に言葉を割きましょう」
と指導いただきました。

【あの夏が刺し貫いた酸い林檎】
とか?
たぶん、駄目ですね笑

もう一句の方は、
歩道に落ちてるツツジを見て、
蜜が酸っぱくて打ち捨てられたのかな、
と思ったことを詠んだのですが、
ツツジの蜜を吸ったことがあるのが私だけで、
通じませんでした笑
みなさん、町育ち!
私は吸えそうな蜜は色々吸いました。
田舎の子供はそんな感じだと思います。
だって、友達もいっしょに吸ってたから。
危ない蜜もあると最近知って、
吸ってたのでは、、、とちょっと疑っています。

これは【コンクリ】と言う言葉があんまり、とのこと。
熱いコンクリの上に撃ち捨てられているのが罰みたいで、
その理由が「蜜が酸っぱかった」という単純なもの、
というのは残酷でいいなぁと思ったのですが、
そこまでの描写は17音で、私の力ではできませんでした。

先生は【道の端】とか使ったら?
と言われていたので、

【酸い蜜を隠すツツジは道の端に】

としてみましたが、
これだと打ち捨てられてる感じが出ないから、
最初に私が説明した様子が表せないと思う、
とのことでした。
難しい。
また考えます。


変わりまして雑詠。
こちらは先生が入選も特選も決めるので、
すぐに一人ずつ名乗り、
どんな句かを説明、先生の評価を聞く、
という流れでした。

私の雑詠は、再び「言葉選び」の壁に。


【誰の手もとらない甘え喉鳴らし】

【喉の奥 手が伸びるほど焦がれたい】


二つ目はもう一回noteに出したことがある句です。
これは、
【喉の奥】だけだと、
「喉に手を突っ込まれたのかと思う」
「“から”を入れたらいい句」
と言われたので

【喉の奥から手が伸びるほど焦がれたい】

に。
最初は5音、というのにとらわれ過ぎだったようです。
先生は
「これは“焦がれたい”を“欲しい男性(ひと)”にしたら、
どろどろしていい」
と言っていました。
先生はドロドロが好きです笑
でも私、男性より女性が好きなんだけどな、、、とは流石に黙っておきました。

【誰の手も~】
の方は、二つ意味?読み?を考えて書いた句で、
ひとつは、
甘えて喉を鳴らすのに、「助けようか」と手を出されるとけして取らない、
面倒な私の人間性。
もう一つは、
猫の、どんなにこちらが尽くしたかはあまり加味しない生き方がいいな、
という。
ひとつめを説明できる気がしなかったので、
二つ目の説明をしたのですが、
「それだと“猫”の感じが薄い」
と言われました。
ですよね、猫あんまり考えてなかったから、、、

「もう少し、猫の特性を入れてみては」
と言われたので、

【高慢が毛皮を被り喉鳴らす】

というのを考えてみたのですが、
“毛皮を被り”がいまいち雑ということで、
こっちも考え中へ。

ちなみに【喉の奥から~】の方は、
入選に選ばれました!

先生からは、
「やっぱりあなたの選び出す情景は面白い」
と言ってもらいました。

うーん、川柳は難しい!!
でも物語をふんわりと想像の濃淡で読む人ごとに植え付けられる文学というのは面白い、と思います。

また来月が楽しみだ。

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