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「あなたの肌を描く」(詩)

あなたの肌を描く
その声が
私の頬に どう響いたのか
光の反射だけを使って

うつくしい色をとく
空気に置いた透明
覚めた筆先で熱を通す

あなたの青を
あなたの光へ
あなたの紫を
伏せていく夕陽へ流した

うつろ空に浮かぶ
小さな星は白をほつれさせる
風がその端を弄んだ
煌々とあてもなく溢れていく

あなたの肌は
何物にも染まり
そして
光に飢えることを知らない色で
私を見ていた

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