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三ヶ根山の殉国七士の墓とあじさいラインに行ってきました。#バラの輝き⑮

 6月15日、16日。
 今回の「バラの輝き」の短歌の会は、足を伸ばして愛知県の三ヶ根山頂の殉国七士の墓と、そこの紫陽花を見てきました。
 三ヶ根山頂の殉国七士廟は、以前から友人から知らされていて、一度は参拝したいと思っていました。また、今はちょうど紫陽花が満開の時期なので、バラの輝きでの全員一致での小旅行となりました。
 
 まず、三ヶ根山が何処かというと、愛知県の三河湾を望む風光明媚な西尾市にあります。一帯は三河湾国定公園に指定されて、三ヶ根山の山頂に立てば、渥美半島の山々を背景として、遠近大小数多の島々が浮かぶ波静かな三河湾の素晴らしい眺望を眼下に望むことができます。

 殉国七士廟入口には、巨大な石柱が建っています。
 今回は、慰霊の旅の意味もあり、皆さん、顔出しです。

 萬世太平の碑の前での写真。不思議なことに、天からの一条の光が注ぎ、私達を歓迎してくれているようでした。
(あとで写真を見て分かったことですけれど)

殉国七士のお墓です。

本も奉納しました。

ちなみに、私の伯父の本「北斗の果てに」(シベリア抑留の記録)も差し上げてきました。

 この一帯は、沖縄を除くと、日本一、霊廟が多い場所だという事です。

ここからは、紫陽花をUPします。
また、バラの輝きですから、短歌もUPしたいと思います。

〇 今もなお油断なさるなはらからよ歴史に学べ敵の悪事を
〇 戦犯の東條英機ただ一人陛下にあらず国に幸あれ
〇 願わざる戦いと知るも国のためわが身を捧ぐ父母を抱きて
                      天祐

〇 辿り着いた三ヶ根の山震えるね7万本の紫陽花の花
〇 登りきった黄金の道真下には見渡す限り三河湾の海
                      マリン

〇 三ヶ根の雨期の合間の紫陽花ら白赤青と咲き競いあう。
〇 殉国の七士の墓に頭たれ尊き命に思わず涙
〇 冴えわたる三河湾に紫陽花咲き我が国守る尊き命
〇 密やかに国に献げし七士の命一途な思いどこまで届くや
                       ノア

〇 東名を走りて向かう行先は三ヶ根山の墓廟目指して
〇 O社長運転代わりますという十年前なら言えた言葉ぞ
〇 七士の墓訪ねてみれば満開の紫陽花の花に囲まれており
〇 七士の墓お参りすれば止めどなく涙溢れて平和を願う
〇 七士の墓守りたる人清しさに萬世太平思い伝わる
                       原由希子

〇 夜目遠目今も変わらず美しく迎えてくれるよ紫陽花の花
〇 守り人七士の御霊の安寧を祈る言霊(ことだま)晴天に響く
                         澪

〇 トンネルを何度も抜けて三ヶ根へ殉国七士の墓前で祈る
〇 終戦の時より今に至るまで東京裁判欺瞞の晴れず
〇 天からの一条の光降り来る殉国七士参拝記念
〇 幾重にも連なる山に夕日照り慰霊の旅の帰路を祝せり
                         章予

参考までに、「殉国七士の墓」公式冊子の一部を紹介したいと思います。

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 殉国七士とは
 愛知県の三河湾を望む三ヶ根山頂に、東京裁判で絞首刑を宣告され、執行された七人の方々の墓があります。
 その殉国七士廟に祀られている「殉国七士」とは次の方々です。
  東條英機氏(元首相 陸軍大臣)
  土肥原健二氏(元陸軍大将)
  広田弘毅氏(元首相)
  板垣征四郎氏(元陸軍大将)
  木村平太郎氏(元陸軍大将)
  松井石根氏(元陸軍大将)
  武藤 章氏(元陸軍中将)

 いずれも大東亜戦争開戦時に日本国の指導的立場にあった人たちです。戦勝国により、いわゆる”A級戦犯”の名のもとに裁かれ、遂には極刑を宣告されました。

 言うまでもなく今対戦では、正義があったから連合国が勝ったわけでも、邪悪な侵略国だったから日本が敗れたのでもありません。
 連合国は日本に対して、非人道的な大量虐殺兵器を無差別無制限に使用することで勝利に至ったのです。
 ところが、勝者となった連合国は自らの正義を演出するために、敗者側に戦争犯罪人を作り出し、それを訴追し裁くという手段をとりました。
 それが東京裁判(極東国際軍事裁判)です。
 そこでは、「平和に対する罪」という名目で一方的に”A級戦犯”とされた二十八名が”文明”の名の下に裁かれ、七名の方が死刑となったのです。また、公判中・収監中に亡くなった方も七名になります。
 他にアジア各地で行われた軍事裁判でも、”B級戦犯””C級戦犯”に指名され、1000名以上の人たちが命を奪われ(獄死・自決を含む)、約三千名が獄につながれました。

 主権回復後の日本では、ただちに国内法上の解釈についての変更がなされ、戦犯として処刑された方や拘禁中に獄死した方すべて、「公務死」として、戦犯逮捕者は「拘留又は拘禁された者」として取り扱われることになります。
 国会は、戦没者の名誉回復とその遺族の救済策を決議、それは、連合国の裁判によって命を失った方にも適用され、「法務死」として戦死、戦病死に準じて扱われることになり、”昭和殉難者”として靖国神社にも合祀されています。
 また獄中にあった方も連合国11か国の承認のもとに次々に赦免され、”戦犯”とされた方々は対外的にも実質上名誉が回復されました。
 つまり、日本国内には、”戦犯”なるものは存在せず、軍事裁判で命を奪われた方々はまさしく殉国者なのです。
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今回は、浜松のホテルで一泊したので、美味しい刺身やお寿司が食べられて、本当に素晴らしい旅になりました。

いい旅でした。



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