無題7

インスタ映えスイーツ店の秘密

「消費者」でいる時間と、夢から醒めたように街を見る目が変わる時間がある。
「消費者」とは、社会に遊ばせてもらって、いいように動かされている状態。
私の場合、仕事を通じて社会をよく見つめたことをキッカケに、街が違って見えた。もう以前の消費者視点で、何も考えずに、お店や建物を見れなくなった。

どの業界も様々な戦略があり、ヒトや経済を動かす策がある。
その策に敏感になると、街中の眼に入るものが情報として脳内に入ってきて、街に在るもの・起こること全てに気絶しそうになる。

例えば、紹介するジェラート屋さんは、店舗がすごく可愛い。
インスタ映えする人目を惹く雑貨がひらけたところにたくさん置いてある。

通りすがりに見えるように置いてあるので、女子は立ち寄りたくなる。
「立ち寄りたくなる」のは、ジェラートを食べたいのではなく、小物が彩る世界観が可愛いから。雑貨にお店に入るキッカケや注目を頼ったのは、若い女性をターゲットにした戦略。食べたいモノより、雰囲気でお店を決めてももらおうというもの。また、待っている空間としても、視界が楽しく、暇がつぶせて楽しい。
そして、ジェラートが届いたかと思いきや… 

こんなプレートを発見。
「素敵」って、何だろう?シールかな?小物かな?と気になる。

インスタ映え店のマーケティングは、もちろんインスタ。認知度が上がり、集客に繋がる。ハッシュタグ検索が肝になるので、掲載してほしいハッシュタグは丁寧にプレートに指示されていた。つまり、「素敵なプレゼント」は、「集客に協力してくれてありがとう!プレゼント」となる。
そして、プレゼントとは… 

次回以降使えるクーポン券でした。これで、リピート客ゲットです。
クーポンは、何もしなくても貰える店が多いので、正直有難みに欠けますが(笑)、こっちの方がストーリーとしては楽しいです。
「素敵なプレゼント」という表記も、「クーポン」と書かない工夫がある。
「インスタグラムで投稿して、画面を見せるだけの労力をかけてくれる子」は、素敵なプレゼントがどうでもいい情報ではなく、価値として捉えてくれるから。

そういえば、レジがipadと、iphone(購入者が見る用)でつくられていて、
「最近多いな」と思って調べたところ、ipadに無料レジアプリがあるんですね。諸々の管理も同時にしてくれるみたい。新しいお店がドンドンipadになるワケだ。
無人レジが話題になってますが、今のところアレは中途半端ですね。途中までヒトがバーコード読み取って会計だけ無人。バグも多いし、注文通り動かさないと言うこと聞かなくて不便。無人レジの完全導入はもうあと数年かかりそうです。されど数年、レジうちは、やらないまま人生終えそうです(^^)笑

あつあつのブリオッシュの中にジェラートが入っているスイーツ、Brigelaさんについて書かせていただきました。
ジェラートはさっぱりしていて溶けにくく、食べやすかったです。
私はごろごろフルーツヨーグルト味にしましたが、ミルクやピスタチオなどありました。ここ以外も、インスタ集客をメインにしているカフェの戦略は似たり寄ったりだと考えられます。ではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?