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長く真っ暗なトンネルの先に見えた一筋の光を信じたい

20代後半から30代ほぼ全部、双極性障害の闘病生活で、キャリアを積むとか自分の家庭を築くとか、若い頃当たり前にできると信じていたことが全くできなかった。
その悲しみとか苦しみは確かに今もある。
だいぶ諦めがついたつもりだけど、何で自分がこんなに苦しまなくてはいけなかったんだろうと思ってしまう夜はある。

わたしの病識が足りなかったせいもあるけれど、今の主治医に出会うまで、治療が全く上手くいかず何年も苦しんだ。拗らせに拗らせていた上に治療抵抗性だから適切な治療を受けてもなかなか良くならなかった。
もう終わりにしたい、そう思った夜は数え切れないほどあった。それでもわたしは怖がりだし、何だかんだ生きることを諦めきれなかったのだと思う。

長い長い真っ暗なトンネルの先にようやく一筋の光が見えてきたのがここ一年くらい。
合う薬が見つかりセルフコントロールも上手くなり躁転することが減った。体が鉛の様で全く動かせない様なうつ状態がなぜか減ってきた。

病気によって失ったものは返ってこないけれど、自分の人生を好きでいられるように、これからも日々を大切に生きようと思う。
当たり前の日常の尊さやありがたさをわかっているから、何も持っていないように見えて幸福度は意外と高い人生なのではないか。

写真は芍薬の蕾。わたしも病気になって生き直して、今ようやく蕾が膨らんできたくらいの段階だろうか。綺麗な花が咲きますように。

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