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92歳のちから

絵手紙教室に10年間通った。
2年前、コロナが蔓延し、何か月もの間公民館での教室は休みになった。
その間、体調を崩して入院した方がおられたり、高齢になり車で来るのが困難、また免許を返納する予定の方がおられたりと。
さらに「もうやりたくない」という方も出てきて、
話し合いの結果、サークルを解散することにし、一昨年1月終わりにした。
残念ではあったが、致し方ない部分があった。

会員の中に高齢の男性がいて昭和6年生まれだから来年は92歳になる。
ノリオさんという名前だ。
20年以上も前からあるサークルなので、ノリオさんは当初から活動に関わり、皆の世話をしてきたと思う。

このノリオじい、サークルがあった頃から、年に2回、手作りのカレンダーを作って送ってくださっていた。
カレンダーは1月~6月、7月~12月と2回にわたり皆に届いた。
絵手紙の部分には4隅にゴムがセットされ、季節ごとに自分の描いたものを貼って楽しむ。という親切な工夫がなされたカレンダーだ。

「ほい。届いたぞ~」と夕方、ツレが郵便受けから持ってきた。
来年の干支が描かれたカレンダーが届いた。
封筒も用済みカレンダーを裏返し作ったもの。よく工作しておられる。
古い珍しい切手がたくさん貼ってあった。
ツシマヤマネコはネコ好きを知ってか。

下の西海国立公園の切手は相当古いものと思われる。



まるく
和やか
円満の年

龍が笑っている。
人柄が伝わってくる。
92歳を迎えてもなお、自分の好きなことを続けるノリオじいに元気をいただく。
いつものことながら脱帽だ。

戦争や政治の腐敗で荒れた1年。
来年はノリオじいの描いたような1年であるようにと願う。


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