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「ばんえつ号」走る

4年前の秋、ツレのお付き合いで新潟県柿崎というところに向かった。

今朝のニュースで磐越西線、新津から会津若松までのSL列車が今日から運行されると聞いた。
もしかしてあの列車・・・4年前の秋
喜多方駅から新津行に乗ってのんびり旅行だった。
福島県の県境を過ぎたあたりの駅で車内アナウンスがあり、SLが通るので停車した。

新津方面から煙をもくもくとはいてやってきた蒸気機関車。

会津若松行「ばんえつ号」

黒煙を上げて通り過ぎる蒸気機関車を見たのは何十年ぶりだったろうか。

そうそう、小学生の頃だったから半世紀以上前のことで、只見線沿線の村に住んでいた頃か。
さて、磐越西線で父の実家があった「山都」駅に向かったときか。

記憶はおぼろだ。
列車内は木で出来ている椅子やひじ掛け、モールのような生地の背面はやわらかく。
トンネルが近づくと汽笛が鳴って、トンネルに入ることを知らせる。
一斉に開けていた窓を閉める。
煙りは決していい匂いではなかったが、石炭の燻った匂いは不思議なことによく覚えている。

あの時の旅は「ツレの父親の実家を訪ねる」のが主目的だったが、
途中、会津若松の観光をしたり
喜多方の従姉妹に会ったり
弥彦神社を詣でたり
楽しい3日間だった。

会津若松さざえ堂は不思議な造り。
さざえ堂は昔読んだ高橋克彦の小説の中に登場する場面があり、ミステリアスだった記憶あり。


さざえ堂に置かれた立て札には会津の方々の意気のようなものを感じた。
「やってはならぬ やらねばならぬ ならぬことは ならぬものです」

「ばんえつ号」今年の出発に
父のふるさと会津のことや幼い日を思い出した今日。

ヘッダー画像は車窓からの阿賀野川の流れ。







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