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ファシリテーションのまとめ

ファシリテーションとは、
会議や業務、プロジェクトの場で、
ある論点に対して合意形成へ導き、
組織を活性化させる手法・技法・行為の総称
と定義します。
会議は、組織として何かの成果を達成するために開催されます。
一人の考えよりもお互いの知見と経験を持ち寄ることで成果を最大化します。

チームをまとめ上げるリーダーシップスキルの一つ、
ファシリテーションについてまとめます。

ファシリテーションのタイプには大きく2つあります。
1.ファシリテータが考えるべきステップを強くガイドし、その流れに乗せて考えさせる進め方
2.各人の意見から出発し、相互の意見の理解・共有に時間を使いながら、だんだんと必要な論点に気づかせる進め方

2.が、各人を主役として、自由に考えてもらう進め方です。
ファシリテーターは、できる限り発言をしない姿を目標とします。
完全に見守るなかで話が進んでいく組織を目指します。
組織が醸成されていく段階であれば、
議論の軌道をコントロールする1.の進め方を併用します。
ファシリテーターは、会議を創造の場とするために頭脳を凝らして実践していきます。

会議を設計するプロセスの一例として、
ファシリテーションの全体設計をまとめます。
■ファシリテーションの全体設計
 仕込み
 さばき
 対立のマネジメント
 感情への働きかけ
 まとめ

会議の背景として、参加者と共有する過去の情報をまとめます。
この背景を踏まえ、会議の目的を定めます。
会議の目的を果たすため、合意形成を進めるためのファシリテーションの全体像を設計します。
ファシリテーションの全体像は、
目的を果たすための議論すべき論点を押さえ、
あるべき議論の姿を設計する「仕込み」と参加者の発言を引き出し、
理解・共有し、議論を方向づけ、結論づける「さばき」を設計します。
「仕込み」は、
議論の「出発点と到達点を明確にする」「参加者の状況を把握する」「議論すべき論点を洗い出し絞り深める」の3点を設計します。

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「さばき」は、
議論の場で参加者の意見を引き出し、適切に導くため、
「発言を引き出す」「発言を理解し共有する」「議論を方向づける」「結論づける」の4つのステップを設計します。

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会議の目的を果たすため、
具体的な「仕込み」「さばき」の設計をまとめます。
また、参加者の考えが異なることを認識している場合、
「対立のマネジメント」の設計をします。
最後に考えることは、「感情への働きかけ」です。
なぜなら、ファシリテーションの対象は人であるからです。
人はさまざまな感情を持ち、判断、行動は感情に強く影響を受けます。
よって、最後に、議論の場に参加する人の「感情への働きかけ」の設計をします。
「まとめ」として、ファシリテーションの全体設計を考慮して、想定する会議の進行を例示します。

ファシリテーションにより、
お互いの知見と経験を持ち寄ることで成果を最大化する場を創造していきましょう。