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負債論~デヴィッドグレーバー

負債論~貨幣と暴力の5000年を読みました。
強烈な歴史観を負債という軸で描いた超大作でした。
本文633ページで、とっても難解な内容でありました。
感想を一言で言うと、
借金はしないほうが幸せだな、と思いました。
なぜなら、
いつの時代も債務者は弱者、債権者は強者の社会だからです。
人類の歴史は、強者によってルールが作られた事実があります。
債務者が虐げられてきた5000年史が見るも無残に描かれてました。

金利商売を根底から覆そうとしているテクノロジーが
仮想通貨でもあります。
著者の最終提案は、『負債の帳消し』です。
国家も借金によりデフォルトします。
国家のない社会、国家があるようで無力化された社会、
市場はあるがコミュニズム(助け合い)な社会、
搾取のほとんどない社会、借金の帳消しをやっている社会、
これらは、人類が歩んで経験してきた社会です。
また、負債が貨幣の起源です。
信用売りで、記憶として借用証書となり、
それが貨幣として共同体内で流通し始める。
ですので負債が貨幣の起源です。

追伸、最近頻繁にMMTという言葉が出てきます。内容知らないため、また勉強してみます!