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直感で好きなことを見つけよう

好きなことや、やりたいことをどう見つけていくか、探求の旅を提案することが私のライフワークであるが、先日こんなテレビ番組があった。

それは日曜日夜のテレビ朝日「ナニコレ珍百景」。日本全国の珍しい物や風景、人を紹介する番組だが、そこに登場したのが漁師さん。佐賀県で海苔漁師を営む徳永さん63歳。この方は元々大のパチンコ好きで、漁のない日はパチンコ通い。負けが混んでも辞められない悪癖に、奥さんからも呆れられる始末だった。

そんな徳永さんが、たまたまテレビでフジコ・ヘミングさんがピアノで「ラ・カンパネラ」を弾く姿を見た。その瞬間徳永さんは、「これを弾きたい」と思い立ち、そこからピアノにのめり込んでいく。
しかも、特に誰かに教わることもなく、すべて独学。ユーチューブで「ラ・カンパネラ」で鍵盤を順番に弾く映像を見つけ、それを見ながらひたすら練習。そしてついにはコンクールに出て何と優秀賞を獲得するに至る。そしてさらに徳永さんは腕を磨き、今では年間50回もの演奏をこなすまでになったのである。

この例は、まさに直感で好きなことを見つけた例ではないか。テレビでフジコ・ヘミングさんのピアノ演奏に戦慄を覚え、それをやってみようと思い立つ。直感に素直に従わなければできないことである。そしてそれがだんだん楽しくなり、ついには人前で演奏を披露するまでになる。直感を行動に移し、そしてやり続けた。ピアノの演奏がまさに徳永さんの生きがいになったと言えよう。

このように、人はだれでも何かのきっかけで「ふと◯◯をやってみよう」と一瞬でも思うことがあるのではないか。そういう私も以前、「ふとウクレレが弾いてみたい」と、楽器店でウクレレを見たことがあった。残念ながらそれが行動には至っていないものの、そこで挑戦していたら風景が変わっていたかもしれない。誰にでもそのような瞬間があり、まさにその時の直感を素直に行動に活かすか否か。それがその後の生活にも大いに関係してくると思う。

だから「ふと◯◯がいいのでは」とか、「ひょっとしたらこれは面白いのではないか」など、一瞬頭に浮かんだ直感をちゃんと覚えておいて、そして時間をおかずに実行してみる。その第一歩を踏み出せば、徳永さんのような「漁師とピアニスト」という稀有な存在として人生を楽しむことができるかもしれない。

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