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AlphaTheta(PioneerDJ)がSeratoの株式を100パーセント取得した

 いや……いま知ったんだけど



マジ???????


 いやいやいやいや………

 すごいことが起きてる……ほんとは別の記事でも書こうと思ったんだけど、noteで誰も記事書いてないみたいだから書く……

 これ、もしDJの人がこの記事見てたらどれだけとんでもないことが起きたか一発で理解できると思うので以下は読まなくても大丈夫ですが、詳しくない人向けに少しだけ解説します……

 あくまで自宅でミックス録ってるだけの趣味人間なんであまり正しいしっかりした解説ができるわけではないですが、ざっくり書いていきます。


DJソフトのシェア率トップがシェア率2位を食べちゃった


 ということです……。
 言い換えるなら、GoogleがYahooを食べちゃったみたいな感じ。


最大手、PioneerDJ

 まず簡単に説明すると、DJの世界ではPioneerの傘下でDJ部門をやってる子会社、AlphaThetaという会社があるんですが、ここがPioneerDJというブランドでCDJからDJコントローラーからミキサーからソフトまで幅広く取り扱っており、世界中だいたいどこのクラブにもPioneerDJの機材があると言われるくらいデカいシェア率を持っています。
 この会社の機材はお互いに規格が共通化されてるのが特徴で、おうちのパソコンでRekordboxというDJソフトを使って下準備をしてUSBメモリに保存しておけば、あとはクラブの機材がPioneerDJ製ならこのUSBメモリをブスッと差すだけでだいたいの設定がそのまま使えるようになっています。パソコンごと持ち運んでいかなくても良いんですね。

 そういう部分もあって世界でトップクラスのシェア率を持っています。すごいですね。もちろんターンテーブルとレコードにこだわるDJや自分の機材を持ち込みたいというDJもいるので絶対ではないですが、パソコンでDJをやる人はたぶん何かしらの形で目にしたり関わる最大手メーカーです。


ストリート系ジャンルで支持者が多いSerato

 一方でSeratoってのはその名の通りSeratoDJというソフトを作っているところです。
 SeratoはPioneerDJと比べると実はDJソフトやDAWといったハードではなくソフトだけを作ってる感じの会社なんですが、特にスクラッチのレスポンスが良かったりといった操作性の面で優れているのでHIP HOPなどのストリート系のジャンルをやっているDJから「やりやすい!」と絶大な支持を集めているところですね。

 シェア率ではRekordboxほどではないけど、独自の使いやすさで固定ファンがかなり付いてるという感じの理解で大丈夫だと思います。
 また、基本的に自社製機材にしか対応していないPioneerDJとは違って、Seratoは「ウチはソフトは作れないけど機材だけ作ってるよ!」という機材メーカーたち(numarkとか)と連携して「Seratoでこの機材使えるよ!」というタッグを組んだりしてやっていっている会社ですね。機材の自由度、選択肢という面でもSeratoは強みを持っていると思います。


ということで

 まんべんなく手広くやってる最大手のPioneerDJが、自分より一芸に特化して秀でていたライバルのSeratoを取り込んだ……というのがだいたい今回起こったことかなと思います。

 以上が簡単な解説です。


今後起こりそうなこと

 で、以下はあくまで自分の想像なのですが…すごくいろんなことが起こりそうな気がしますね……。

 おそらく悪い変化はないんじゃないかとは思います。RekordboxとSeratoは客層がちょっと違うので、わざわざ取り潰したりとかはないんじゃないんでしょうか。そのまま両者別々で独立を続けそうな気はします。若干SeratoとRANEとの関係がどうなるんやろかとかはありますが…。

 ただの素人考えではありますが、RekordboxのキューデータとかがSeratoと共通化したり、Serato対応のコントローラーがRekordboxでも使えたり……というのが今後ありそうな気がしますね。あとはSeratoの強みであるレスポンスがRekordboxに活かされたりとか。


 あくまで情報が出たばかりなのでなんとも言えないですが、機材環境がいろいろと新しくなる可能性もありこれは本当にデカいニュースですね……。今後に注目です。

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