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待ての修行

焦っている。
いつも、目の前のことだけに集中できず、先のことが気になりできるだけ早く、早くと思っている。
小学生の夏休みの宿題は7月中に終わらせて8月はおもいっきり遊びたい人間だった。
高校のレポート提出も、提出日よりも3日ほど前には終わらせたい。
期日を言われたらそれよりも早めにゆとりをもって終わらせて次の課題へと取り組みたい。
何か問題に詰まった時、早く答えを出したがる。
喧嘩をしてもすぐに、相手の気持ちを聞き出して自分の気持ちをぶつけて話し合いをしようとする。
待てない私。
きっと周りの人間に焦りが伝わって迷惑をかけてきたことも多々あるのだろう。

今、待て。をされている状況。
ずいぶん待っている。先のことが気になり、早く行動に移したくてうずうずしている。
忙しいのが好きな私。次から次へと仕事や用事ができてあわただしくて
「あー!もう忙しい!!」って文句言いながら動き回りたいのが私。
いつか、そんな場面が待ち受けていることも分かっているのだが、
何もしない日々をこれだけ過ごすことにイライラし始めている。

しかし、今は待つ時なのだ。これが私の修行なのだと思いだいぶゴロゴロしたり何もしない日々というのを過ごしている。
ぼーっと天井を見つめてみた。
こんな模様だったんだねぇ。と。
ぼーっとするのも難しい。なにやら脳みそはずっとどうでもよいことを繰り返し考えたり思い出したりしている。
外にでることも最近は億劫になってきた。
人と会うことが嫌になってきた。
いつも何か焦って目的達成をして生きてきた私だから今なんの目標もなく動けないでいる。とりあえず待て。とのこと。

待っている間に色んな心の変化がぐるぐるループしている。
待て、からよし!!になった瞬間にスタートダッシュする私を想像している。おもいっきり風をきって走り出し転ぶ私が想像できる。
転んでもまた立ち上がって走り出す。
なにか壁にぶち当たった時、待つことの大切さや一呼吸置くことの意味を今修行しているのかもしれない。



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