あくちゃん

自由業。歴史(特に幕末・近現代史)、政治経済、法律、英語、将棋などに興味があります。思…

あくちゃん

自由業。歴史(特に幕末・近現代史)、政治経済、法律、英語、将棋などに興味があります。思うがままに読書記録を残していきたいと思います。

最近の記事

【書評】#2 城山三郎『官僚たちの夏』

本書を読んだきっかけ 沢木耕太郎『危機の宰相』からの連想で、ほぼ同じ時代(1960年前後)を描いた政治経済小説である城山三郎『官僚たちの夏』を手に取った。 学生時代にもちょっと読んだことがあったが、当時は背景知識がなさすぎて挫折してしまった記憶がある。いざ再チャレンジである。 本書の面白さ 本書を読んで通産省(現・経産省)を目指した人は多いと聞く。 最近、京都市長になった松井孝治さん(元通産官僚)もそうだったらしい。 本書は多くの学生や若者に夢や希望、熱意を与え続けて

    • 【書評】#1 沢木耕太郎『危機の宰相』

      本書を読んだきっかけ 記念すべきnoteでの書評の第1回に選んだ本は、沢木耕太郎『危機の宰相』である。 生前の下村治(本書にも出てくる池田勇人元総理のブレーン)が唯一激賞したというルポ(倉山満『検証 財務省の近現代史 政治との闘い150年を読む』)とのことで、ブレーンとか参謀とかがわりかし好きな僕としては、最初は下村治(1910-1989、経済学者、大蔵官僚)という人物に興味を持って手に取ってみた。 本書の面白さ もっとも、本書の主人公は下村治だけではなく、池田勇人(

    【書評】#2 城山三郎『官僚たちの夏』