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女優ノート『広末涼子さん』

気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回は、2021年春ドラマ『桜の塔』に出演する広末涼子さん。

1990年代、CMをきっかけに「ヒロスエブーム」を巻き起こした広末さん。早稲田大学入学まではよかったのですが、その後は大バッシングに見舞われ。結婚・離婚・再婚・出産と、色々ありましたが、今も女優として第一線で活躍しています。

ちなみに、所属しているフラームは、広末さんの敏腕マネージャーが、独立して広末さんのために設立したような事務所。現在では、山口紗弥加・戸田恵梨香・徳永えり・吉瀬美智子・有村架純・松本穂香・唐田えりか(敬称略)など、実力派人気女優の宝庫。あっ、田中みな実さんも。

そんな広末さんの出演作品でまず挙げたいのは、『ビーチボーイズ』(1997年)でも『できちゃった結婚』 (2001年)でもなく、『11人もいる!』(2011年)。宮藤官九郎さん脚本の遊び心溢れるホームドラマの傑作。広末さんは亡くなった前妻の幽霊役で、まさかの感動が待っています。

貧乏でも明るい大家族を支えるのは高校生の長男(神木隆之介さん)。家族のためにバイトに精を出す彼は、一家の大黒柱で...ちょっと待った。10人家族のはずなのに、なぜか11人いる!?

今回の『桜の塔』に似た設定の『ウロボロス〜この愛こそ、正義。』(2015年)も挙げておきましょう。刑事とヤクザに分かれた幼馴染が警察組織の闇に挑む物語で、2人が過ごした児童養護施設の殺された先生役が広末さん。そういえば、映画『鉄道員』(1999年)でも亡くなった娘役でしたね。

児童養護施設で育ったイクオ(生田斗真さん)と竜哉(小栗旬さん)。2人は、施設職員の結子先生(広末さん)が何者かに殺されるのを目撃するが、警察関係者に事件はもみ消される。それから20年。刑事とヤクザになった2人は、誰にも知られてはいけない相棒として、警察の闇に挑む。

最後は、米国アカデミー賞外国語映画賞など、国内外の映画賞を総なめにした『おくりびと』(2008年)。たしか、福岡の古い映画館で一人で見たんですが、高齢者の人たちがたくさん見に来ていて、ちょっと驚いた思い出も。山形の風景も美しい、静かに沁みる傑作。

求人広告を手に会社を訪れた大悟(本木雅弘さん)は、社長(山崎努さん)から思いもよらぬ業務内容を告げられる。それは遺体を棺に収める「納棺」という仕事だった。納棺師の見習いとして働き出す青年と、様々な境遇のお別れを描いた感動のドラマ。


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