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ドラマ日記『silent』(第8話)

高校時代、本気で愛するも別れてしまった紬(川口春奈さん)と想(目黒蓮さん)が、8年の時を経て偶然の再会、寄り添いながら現実を乗り越えていくラブストーリー『silent』の第8話。

想は紬に、声が出せないわけではないが、自分で感じとれないことへの怖さがあることを話し、紬はそれを受け入れる。そんな中、紬は実家の群馬に帰り、母である和泉(森口瑤子さん)に想のことを話そうとするのだが…。

以前から噂されていた、紬の手話教室の講師・春尾(風間俊介さん)と奈々(夏帆さん)の出会いと関係が明らかになった回。大学院時代、ボランティアで奈々と知り合った春尾は、奈々に惹かれて手話を覚え、良かれと思って手話サークルを立ち上げるのですが、奈々は不機嫌に。

「聴こえない人といるだけで無条件でいい人だと思われる」という奈々の言葉に、さすがにカチンときたのか「めんどくさい」「疲れる」と春尾。他人の善意をどうとるかは、確かに受け取る側の解釈ではあるんですけどね。想が紬に「疲れる?」と訊いていたのと対になるシーンでした。

地獄への道は善意で舗装されている

そして、これまで登場しなかった紬の母・和泉と亡父の入院中のエピソード。妻・和泉を気遣い、面会に「毎日来なくてもいい」という夫。和泉は夫に会いたいだけなのに。これまた、紬に「大変じゃない?」と訊いてくる想に重ねてくる構成。相変わらず巧み。

余談①:トレンド入りした「プリン」の手話。あの仕草からすると、柔らか目のプリンが想定されているんでしょうね。自分も堅めより、断然柔らかプリン派。そういえば、久しく手作りでプリン作ってないなと。

余談②:本作が連ドラデビューとなる脚本の生方美久さんが尊敬する天才脚本家の坂元裕二さん。そのリアル妻が森口瑤子さんだと知ってドラマを見ると、また違った味わい、かも。


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