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映画日記『くちびるに歌を』

9月3日に始まった朝ドラ『舞いあがれ!』。東大阪市から物語はスタートしましたが、第3話にしてもう一つの舞台である長崎県五島列島に、主人公・舞(浅田芭路さん→福原遥さん)と母・めぐみ(永作博美さん)が移動。

せっかくなので、五島が舞台の映画『くちびるに歌を』(2015年)をあらためて振り返ってみたいと思います。主演は新垣結衣さん。『逃げるは恥だが役に立つ』が2016年ですから、その前年の公開。監督は青春&恋愛映画を多く手がける三木孝浩さん。

原作は中田永一さんの青春小説。NHK全国学校音楽コンクールの課題曲となった「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」の作者であるアンジェラ・アキさんのテレビドキュメンタリー「拝啓 十五の君へ 若松島編」(2009年5月放送)をもとに小説化(Wikipediaより)。

産休を取る親友の代理として、故郷の五島列島にある中学の臨時教師となった柏木(新垣さん)。天賦の才能を持つピアニストとして活躍した噂のある彼女は、コンクール出場を目標に日々奮闘している合唱部の顧問に。そして部員たちに、課題として15年後の自分に宛てた手紙を書かせる。やがて、部員たちが綴った手紙から、それぞれが抱える苦悩や秘密が浮き上がってくる(cinematodayより抜粋)。

にこやかな印象が強かったガッキーが、笑顔封印して無愛想でガサツな役を演じているのがちょっと新鮮。まあ、実際には『空飛ぶ広報室』(2013年)で、ガツガツしたテレビディレクター役を演じていましたが。

もう一つの主役というべき生徒たち。当時はほぼ無名でしたが、その後に葵わかなさんは朝ドラ『わろてんか』に主演。恒松祐里さんは『全裸監督2』のヒロインで話題となり、『おかえりモネ』でもメインキャスト。

佐野勇斗さんも『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』『真犯人フラグ』『テッパチ!』など連ドラ常連に。山口まゆさんが15歳の母を演じた『コウノドリ』の回は神回と呼ばれました。

朝ドラ『まれ』の高志役や『ちむどんどん』の金吾役で知られる渡辺大知さんも、難しい役どころを見事に演じていて、ちょとすぐに同一人物とは思えません。

学生の合唱ものドキュメンタリーがたいていそうであるように、歌を通して一つになっていく姿が感動を呼ぶ佳作。五島の風景もふんだんに取り込まれていて、見ていて気持ちがいい。ロケ地巡りも楽しそう。

自分もユーミンの名曲「瞳を閉じて」の歌碑が見たくて、五島列島の奈留島まで行きましたが、まだまだ見どころが多そうですから、また訪れたいなと。

余談:今日の『あさイチ』は人気の「#教えて推しライフ」特集。『鎌倉殿の13人紀行』などのナレーションでも知られる糸井羊司アナ推しの人もいたとか。たしかに渋くていい声。明日も続きがあって、『赤江珠緒たまむすび』でお馴染みの赤江さんが推されているとかいないとか。



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