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ドラマ日記 朝ドラ『ひらり』

2018年からNHK総合テレビの午後4時台に、かつて放送された朝ドラがアンコール放送されているのをご存知でしょうか。日中にお仕事がある方は当然リアルタイムで見ることはできないでしょうが、「NHKプラス」でも配信されています。

名作と名高い『カーネーション』から始まり、『あさが来た』『ゲゲゲの女房』『ひよっこ』『純情きらり』『花子とアン』『純ちゃんの応援歌』『ひまわり』と来て、先日からスタートしたのが『ひらり』。

放送は1992年10月から。主演は石田ゆり子さんの妹・石田ひかりさん。当時はゆり子さんよりも売れていて、『紅白歌合戦』の司会もこの年と翌年務めた国民的女優。『あすなろ白書』では木村拓哉さんにに“あすなろ抱き”されたなるみ役。夫は『あまちゃん』のプロデューサー・訓覇圭さん。

当時は若貴ブームで、貴乃花が19歳で初優勝したのがこの年(宮沢りえさんと婚約発表も)。そのグッドタイミングで放送された、両国と相撲部屋を舞台にした本作。脚本は大相撲横綱審議委員会委員を務めるほどの相撲好きな内館牧子さん。

相撲が大好きな女の子・ひらり(石田さん)は恋に仕事に大忙し!東京・両国を舞台に夢をかなえるためにさまざまな困難に立ち向かうヒロインの下町青春物語。

とりあえず1話と2話を見ました。いや、面白い!そしてひかりさんがキラキラ輝いている!『ちゅらさん』の時の国仲涼子さんもそうですが、演技以前の旬(瞬)の輝きっていうんですかね。

脇を固める俳優もいい。ひらりの父・洋一役に伊武雅刀さん、叔父・銀次役に石倉三郎さん、相撲部屋の親方役が伊東四朗さんで、女将さん役が池内淳子さん!“テレビドラマの女王”と言われた方で、彼女が主演したドラマ『ひまわりの詩』の主題歌が、グレープ(さだまさしさん)の「無縁坂」。

なにせ30年前のドラマですから、時代を感じさせるセリフや振る舞いもたっぷりで、「男尊女卑」などとクレームを入れるのではなく、その違いを楽しみのも一興。

例えば、洋一は亭主関白ですし、ひらりの姉・みのり(鍵本景子さん)は25歳にして行き遅れと感じています。ひらりの祖父・金太郎(花沢徳衛さん)は、四十過ぎの独身である息子・銀次が、見合写真にケチをつけると「顔がついているだけでありがたいと思え」と(笑)。煙草も公然とバクバク。

主題歌はドリカムの「晴れたらいいね」。朝にピッタリな曲。平均視聴率は36.9%、最高視聴率は42.9%。最近の朝ドラは平均15%ぐらいですから、倍以上(まっ、当時はBSや配信はなかったわけですが)。

いやあ、また楽しみが一つ増えました。次は3話と4話も見よう。ちなみに、この時期に『ひらり』を選んだのは、「舞いあがれ!」とのタイトル繋がりなのか、30周年というタイミングなのか。

余談①:『紅白歌合戦』の審査員が発表されました。来年の大河ドラマ『どうする家康』に主演する松本潤さんと、放送中の朝ドラ『舞いあがれ!』のヒロイン・福原愛さんは予想通り。白組に「Snow Man」も出場するので、朝ドラで舞が柏木(目黒蓮さん)と破局していた場合、気まずい!?

プロ野球三冠王の村上宗隆選手とサッカー日本代表の森保一監督は、その活躍からして妥当。大河ドラマ『鎌倉殿の13人』を大いに盛り上げた功労者の一人、時政役の坂東彌十郎さんも嬉しい。

国民的人気の羽生結弦選手、新成人代表の芦田愛菜さんも異論はないところ。黒柳徹子さんは、長年にわたりNHKへの功労大な方ながら、今回はどういうタイミングなんだろう?

アーティスト・僧侶の西村宏堂さんは不勉強にして知らず。新国立劇場舞踊芸術監督でバレリーナの吉田都さんは何かの番組で見たような。これで出演者はひと通り出たわけですが、まだサプライズがあるのかな。

余談②:ドラマ『silent』のシナリオブックをついに注文してしまいました。クリスマス頃に届く予定。



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