新ドラマ『雪女と蟹を食う』&『量産型リコ』&大河ドラマ『光る君へ』

鰻を名物料理とする地域が全国にあるように、蟹をご当地グルメとして推す地域も多く。一般的には寒い地方の印象がありますが、蟹と言っても色々あって、例えば九州有明海にはワタリガニの一種「竹崎かに」がいますし、沖縄でも「ノコギリガザミ」が捕れます。

正直、食べるのが面倒で蟹を食べる機会は少ないのですが、一度大学の友人たちと福井県越前町の温泉旅館に泊まり、越前ガニのフルコースをいただきました。あれは美味しかったなあ。

そんな蟹がタイトルに入ったドラマ『雪女と蟹を食う』が、7月期に放送されます。主演はジャニーズの演技派・重岡大毅さん。共演に入山法子さん。同名原作漫画をもとに、『連続殺人鬼カエル男』のまなべゆきこさんらが脚本化。原作のエロティックなシーンはどこまで描くのか…注目です。

冤罪により人生が狂い、自殺を決意した男(重岡さん)と、時に雪女を彷彿とさせるような謎多きセレブ妻(入山さん)による、奇妙な二人旅を描く、文学的でサスペンスフルなラブストーリー。

「女子」という言葉は女性全般を指すこともありますが、単独で使う場合は、若いあるいは幼い女性のニュアンスがあります。ところが、いつ頃からか「○○女子」という言葉がマスコミで盛んに使われるようになりました。

むろん、男性にも「草食系男子」や「料理男子」などといった「○○男子」バージョンもありますが、女子の方が多め。「肉食女子」「腐女子」から「森ガール」「山ガール」なんて派生形も。

そんな「○○女子」のタイトルがついたドラマ『量産型リコ-プラモ女子の人生組み立て記-』が6月30日から放送スタート。乃木坂46の与田祐希さんが地上波連ドラ初主演。オリジナル作品で、脚本は『お耳に合いましたら。』のマンボウやしろさんほか。

巷にいるごく普通の女子である主人公(与田さん)が、仕事にプライベートに自問自答しながら、「プラモデル」というホビーとの出会いを通じて、大人へと組み立っていく成長期。

朝ドラは女性、大河ドラマは男性が主人公のイメージがありますが、もちろん逆もあります。大河ですと、『おんな太閤記』の佐久間良子さん、『利家とまつ』の松嶋菜々子さん、『功名が辻』の仲間由紀恵さん、『篤姫』の宮崎あおいさん、『八重の桜』の綾瀬はるかさんなど。

大河ドラマの時代設定としては、戦国時代と幕末が多い傾向にありますので、平安末期から鎌倉時代を描く『鎌倉殿の13人』は割と珍しいケース。さらに遡って、西暦が三桁の大河は、平将門が主人公の『風と雲と虹と』(1976年)だけでした。

そんな中、10世紀に生まれた紫式部が主人公の2024年大河ドラマ『光る君へ』が発表されました。主演は、朝ドラ『花子とアン』や『最愛』の吉高由里子さん。脚本は朝ドラ『ふたりっ子』や『セカンドバージン』、『家売るオンナ』や『大恋愛』の大石静さん。大河は『功名が辻』以来。

平安時代、京に生まれたまひろ(吉高)。数歳年上の藤原道長とは、少女の頃に知り合い、惹かれ合うも、身分差に阻まれ。別の男性と結婚するも死別。娘を育てながら、「源氏物語」を書き始める。

余談:準主役ともいえる道長役を誰が演じるのか?数歳年上設定なので、吉高さんが33歳とすると、30代の男性俳優か。一番有力は『最愛』でも共演した松下洸平さん(35歳)。制作統括の内田ゆきさんとは朝ドラ『スカーレット』つながり。

劇中劇で『源氏物語』をやるとすれば、道長=光源氏の一人二役も考えられ。ならば、岡田将生さんとかも似合いそう。佐藤健・中村倫也・町田啓太・松坂桃李(敬称略)…候補は色々いそうですが、さて誰になりますか。

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