見出し画像

ドラマ日記『ONE DAY』&『けむたい姉とずるい妹』(初回)

逃亡犯・勝呂寺誠司(二宮和也さん)、報道キャスター・倉内桔梗(中谷美紀さん)、孤高のシェフ・立葵時生(大沢たかおさん)。聖夜、3人の人生が運命的に交錯する謎と愛と奇跡の物語『ONE DAY〜聖夜のから騒ぎ〜』の初回。

12月23日23時30分、横浜の一角で銃殺事件が起きる。容疑をかけられたのは記憶喪失の男・勝呂寺誠司。落ちていたスマホからは「逃げろ!」と男の声が。警察に追われる逃亡犯になった誠司は、失われた記憶をたどりながら事件の糸口を探っていく。

主演が3人いて、スピード感があり、情報量が多い。恐らく一度見ただけでは理解できないところもあるギリギリのところを攻めていて、考察系ドラマとして盛り上げようという手法。

誠司が逃走中に忍び込んだのが時生の店「葵亭」で、それが原因でデミグラスソースを台無しにしてしまう。初回は時生パートがコメディ的部分を担っていました。

時生の娘・立葵査子(福本莉子さん)が、新人記者として働く横浜テレビのキャスターが桔梗で、その学生時代の知人が誠司というつながり。

佐藤浩市さんと中村アンさんは今のところ謎。『24』のような構成になるのかどうか不明ですが、初回は時系列が24日の7時20分まで進みました。『どうする家康』の松本若菜さんや、『ハヤブサ消防団』の梶原善さんなどもいい味を出しています。

母の死をきっかけに同居をスタートさせた異父姉妹の姉・東郷じゅん(栗山千明さん)と妹・三島らん(馬場ふみかさん)が、らんの夫でじゅんの元彼でもある三島律(栁俊太郎さん)を巡り繰り広げる壮絶な姉妹バトル恋愛劇『けむたい姉とずるい妹』の初回。

じゅんと妹・らんは、母・東郷由里子(雛形あきこさん)の葬儀で13年ぶりに再会する。じゅんは幼い頃から、お気に入りの服やアクセサリー、おもちゃなどの大切なモノを自由奔放な妹・らんに奪われてきた。さらに妹・らんは…なんとじゅんの元恋人までをも奪い去っていたのだった…。

前クール『晩酌の流儀2』に引き続きの栗山さんの主演ドラマ。『晩酌』はお酒がキーワードでしたが、今回はタバコが重要なアイテムに。タイトルの「けむたい姉」は、道徳心が強い&喫煙者の二重の意味がかかっていましたし、じゅんと律が恋に落ちたのにもタバコの存在がありました。

母の葬儀後、マンションを引き払い、律と共に実家に引っ越してきたらん。遺産相続がどうなっているのかはわかりませんが、じゅんの元彼である律と3人暮らしは通常は考えられませんが、なにか姉への復讐心があるようです。認証要求が強めならん。

高校生役を演じたじゅん役の山田愛奈さん、らん役の藤村木音さん、律役の村田凪さんが絶妙なキャスティング。ラスト、ライターがつかないじゅんに、律がタバコの火で相手のタバコに火をつける(シガーキス)のシーンが、感情の再燃を象徴すると共に美しかったです。

余談:朝ドラ『らんまん』ロスの方に朗報。『神木・浜辺の「らんまん」ラストデーin高知』が、NHKプラスで配信中。かなり楽しいので、ロスでない方も是非。


この記事が参加している募集

テレビドラマ感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?