見出し画像

みなみの国唯一のいきなりステーキを食べてきた

しくじり企業、怪文書などの不名誉で知られているいきなりステーキはみなみの国にも出店している。

台北市南港区、駅に直結の商業施設CITYLINKの1階、みなみの国においていきなりステーキはこの一軒だけ。

俺がいきなりステーキを知った2015年、初めて自力で東京旅行に行った時。本当によく見かける、駅の近くに必ずあるって感じだった。店にはいることはなかった。店先の貼り紙やオーダーカットの説明がなかなかの情報量で、二郎系と似通う不親切さがあって、トーキョーニュービーには敷居が高かった。

最近となってYoutubeのホームにPOPする解説動画に介していきなりステーキの失速や怪文書などを知った。俺は人が不幸になっていく様を眺めて愉悦を覚える凡庸な人間なので動画を楽しく拝見したと同時にいきなりステーキに対して興味が湧いた。日本人はGAI-JINの反応シリーズが大好きだし、俺がいきなりステーキの食レポ記事を書いたらそれはもうバズりにバズってSUCCESSを掴み取るに違いない。

というわけで平日の午後にいきなり店内に訪れた。入り口に創業者一瀬邦夫氏の写真んが大きく飾られている。

オーダーカットの説明とかメニューとかプロモーションとか情報量が多い。ここにも一瀬邦夫氏のの写真が載ってある。内装は日本と同じレンガ調の壁と控えめの照明でカントリー風を演出。立ち食いのスペースはなく全部テーブル席となっている。

ランチメニューは17時まで提供している。コック帽をかぶった店員の話によるとフィレが一番人気、次にリブがよく売れている。それにしても結構の値段だ。よく利用するサラダバーとデザートバーのある老舗ステーキ屋とほぼ同じレベル。

老饕とは中国では食通を意味する単語

トップリブステーキ300gのランチセットに決めた。920元。路傍の安いステーキ屋でサローイン3枚も食える。これは一応オーダーカット注文になっているが客の目の前でカットしてチェックしてもらうパフォーマンスは行っていない。

ランチセットのスープとサラダ。植物繊維は大事。

調味料はテーブルに置いてある。種類が結構豊富でおろしニンニクとわさびがあるのはうれしい。

しばらくしてステーキがきた。付け合せはコーンと玉ねぎだけ、シンプルな構成。ガーリックチップスとガーリックバターが乗ってある。

肉厚。端は結構脂っぽいが調味料で味変しながらライスと一緒に食べるといい感じ。おろしニンニクが気に入ってる。

周りの油と筋っぽい部分を食べてから芯を攻める。これはいい焼き加減、本能が刺激される。柔らかく食べやすかった。

使用する前にシェイクしてくだいと書いてある

最後はこのステーキソースをつけてみたが、こいつはやってるわ。あまりにも美味い。この醬油ベースの甘酸っぱい味付けは脂のくどさを解消するうえで食欲を引き立ててくれる。この味が嫌いな東洋人はあまりいないだろう。ステーキのみならず色んな料理に使っても大活躍間違いなし。単品があるなら買いたい。

完食。さんざんネタにされたが料理に関しては申し分ない、実力を伴う店であった。けれど値段がそこそこ高く、いきなり行くには躊躇するのも事実。「肉が大きい、コスパがいい」が売りだったいきなりステーキでも食品インフレで値上げを余儀なくされたであろうが、ここまで来るともはや個人経営のちょっといいステーキハウスと変わらない。ならばセットにデザートと食後ドリンクのある店の方がコスパがいいし食事としてより楽しめるのではないだろうか。

それはそれとしていいステーキだった。ありがとう一瀬邦夫氏、ごちそうになった。今回は車で来たためアルコールは飲めなかったが、もし今度があればワインでも飲みながら肉を楽しみたい。

https://www.facebook.com/ikinaristeak.taiwan/


当アカウントは軽率送金をお勧めします。