見出し画像

5月4日 真っ当な経営こそが繁盛の元

5月4日ですね。

後で外向けのnoteにアップする都合で連休中も書いています。

今、これを書いているのは私の故郷西宮の「ケーキハウス ツマガリ」に並んでいる間です。故郷のお店ながら初訪問です。私の前に二、三十人は並んでいます。
このお店は、「日本でいちばん大切にしたい会社」の七巻に登場しています。

その中に書かれているのは、少年時代の津曲氏が貧しさに苦労したこと、洋菓子職人になるまでのことです。
今日、店頭に立ちっぱなしでお客様を応対していたのは、創業者の津曲氏でしょうか。少し風貌が違ったので古参の社員様かもしれません。私もその方と言葉を交わしましたが、苦労は微塵も感じさせませんでした。そして、連日行列の繁盛店でありながらも、それに胡座をかいたような感じもありませんでした。

お店の中ではに行ってみて、繁盛のヒントを得ようと注意して観察しました。

ですが、全く気をてらった仕掛けはありません。しごく普通の洋菓子店です。
むしろ、店内は狭く、窮屈なくらいです。そして、スタッフさんの働くスペースはさらに狭く、その中にひしめき合ってお店のオペレーションは営まれていました。
手狭なので近隣の複数の建物の一階を間借りし、作業スペースに充てていました。おそらく生地造りや通販対応でしょう。

正直に言うと、よりゆったりした店構えで、似たような内装の洋菓子店は他にもたくさんあります。
そうしたお店とツマガリさんは何が違うのでしょう。私はそこが気になりました。

本の中にも書かれていますが、津曲氏は野心ギラギラで今の繁盛店を築いたわけではないそうです。洋菓子職人への道もなりゆきで、そこから成長していくにあたっても愚直に目の前の仕事をこなしてきただけだそうです。いただいたご縁に尻込みせず、素直に受け入れ、与えられた場で一生懸命やってきた。その繰り返しだそうです。いわば、当たり前を当たり前にやってきただけ。

ただ、良い原材料を惜しまずに使い、それを適切な価格で提供する。そして、出店の誘惑に耳を貸さず、地に足のついた経営を実践する。
貧しかった津曲氏は幼い頃は加工食品を食べられず、海の幸をそのまま食べていた。それがかえって鋭敏な味覚を育てたそうです。

今日、お店を訪れてみて感じたのは、当たり前で、かつ、真っ当な商売の強さのみでした。
結局、まっとうにやるしかないのでしょう。

ただ、気になったのはお店の発信を今までどうしていたのかです。地元の名店として口コミが口コミを呼んだのか。
理想を言えば、発信せずに繁盛できれば良いのです。どうやって今の繁盛店に至ったのか、とても気になりました。

私も、今までの人生、人からの誘いを断らず、その場で自分のやることをやってきました。
もちろん、私など津曲氏の成し遂げたことの足元にも及びません。ツマガリの繁盛に弊社が近づくまでにはまだまだたくさんの努力が必要でしょう。

https://www.tsumagari.co.jp/message/
こうしたメッセージを社員に何度も何度も発信し続け、皆が常に品質や感謝を仕事で意識できるようにすること。
結局は愚直にやることです。

この記事が参加している募集

おいしいお店

ありがとうございます。 弊社としても皆様のお役に立てるよう、今後も活動を行っていこうと思います。