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読書脳 感想文


両親の支えと読書の重要性


幼い頃、私の家はそれほど裕福ではなかった。
昭和14年生まれの父が脱サラして、夫婦二人、田舎の駅前でやっている小さな花屋さん。
生まれてすぐの私は、お花を入れるコンテナボックスの中で1日中寝ていたという。
私は小学生になると、お店のお手伝いを無邪気にやっていた。
お客さんから褒められるのが嬉しかったからだ。
お小遣いはなく、洋服や学用品はお下がりや貰い物ばかり。
他の子は、新しい文房具やかわいいシール、ファミコンなんか持っていて、ちょっと羨ましかった。
でも、両親は「本だけは、好きなのを買ってやる」と言って、買い与えてくれた。
生活費を切り詰めながらも、私の本代を捻出し、読書の大切さを教えてくれた両親には感謝しかない。

読書によって情報や知識が増えるだけでなく、「言語能力」自体も磨かれるので、結果として本を読むことで「頭が良くなる」

『読書脳』第1章 P 67より

ということを両親も知っていたのであろう。

新しい読書術の発見

けれど、ただ読書しただけでは、内容を簡単に忘れてしまう。
忘れてしまわないように、本書には、大事な3つの基本原則の読書術が書かれている。
・アウトプット読書術
・スキマ時間読書術
・深読読書術

特に、アウトプット読書術とスキマ時間読書術は、実践しやすいように細分化された術が載っている。ネーミングも、ダーティー読書術、テレビショッピング読書術、生グレープフルーツサワー読書術など、ユニークでノウハウを連想しやすい。

忙しい現代人の読み方として、著者も行っているパラパラ読書術、ワープ読書術、鉄は熱いうちに打て読書術などもとても参考になった。

できるところから始めてみた

さて、本書を読み終え、私が実践しようと思ったのは、『三度目の正直(アウトプット)読書術』。読んで面白いと思ったことはメモに書き留める。そして最近、朝散歩に付き合ってくれるようになった夫と散歩中の話題にする。なんだか、いつもより楽しかった。

それから、職場のスタッフにも、オープン準備(テーブルを消毒したり、パソコンを立ち上げたり)してる時などに話してみた。業務中は、それぞれが忙しくて、なかなか雑談ができないけれど、始業前なら中断することなく、楽しくおしゃべりができた。

また、少し前に「ライン」(アプリ)を始めたという実家の母に「こんなことが本に書いてあったよ」とラインしてみようと思った。手始めに

人間の能力は、脳を鍛えことによって、一生伸ばし続けることができるのです。
では、人間の能力を伸ばすために何をすればいいのか?

『読書脳』第1章 P 64より  

この文をクイズにして送ってみた。すぐに電話がかかって来た(笑)「読書だろぉ!(←自慢気)ライン打つより電話する方が声聞けるし、よかたい!」うちの母らしい(笑)まぁ久しぶりに電話で話しができてよかった。

それから、通勤中はラジオや音楽をかけながらの運転だったのを、今はaudiobookに変えて聞いている。もちろん、車の中にはメモ帳とペンを常備している。私にはこのaudiobookすごくあっていると感じている。読書量が1.5倍に増えそうだ!

まとめ

今後、ますます情報が加速し膨大になり、情報の整理が追いつかなくなる。そんな中、情報を取捨選択し、自分なりの視点で、新しい価値を作り出す力(=キュレーション力)が武器となる。その力をつける術(すべ)が読書である。

最後に

著者樺沢先生は「キュレーターの代表選手」。著書には様々な研究データが詰め込まれているが、とてもわかりやすい。読書が苦手な方でも、抵抗なく読めます。きっと「本を読んだらアウトプット」を続けていくと、今までと違う世界が広がった感覚を味わえると思います。ぜひ読んでみてください。

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