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エステ家が繁栄したルネッサンス期の古都・フェラーラへ!

<イタリア旅行記(2016年北イタリア)No.54>

ボローニャ(Bologna)から、列車に乗って、30分程。
中世の古都・フェラーラ(Ferrara)を訪れました。

14世紀頃から、エステ家(Casa d'Este)が街を治めて、ルネッサンス期に繫栄した街。
列車の駅から、大通りを真っすぐ進み、1㎞程で街の中心・旧市街に到着です。

ぽんっ!っと、最初に、目に入ってきたのが、こちら。
エステ家が住んでいた居城です。

エステンセ城(Castello Estense di Ferrara)

城の周りを、お堀でぐるりと囲まれていて、イタリアの居城としては、
少し珍しい造り。
城内を見学したかったのですが、やはり、ここもクリスマス休暇。
閉まっていました。

クリスマス前後の、今回の旅。
クローズしている場所も多いと覚悟をしていましたが、行くところ、行くところ、本当に、クローズ、休暇中が多くて。
やむを得なしと、理解しつつも、がっくりと気落ちし、その度に、旅の疲れも、
少しずつ溜まっていきました。

ここも、仕方がない、仕方がない…と。

そのエステンセ城の前に立っていたのが、先日、お伝えしたジロラモ・サヴォナローラ像です。

ジロラモ・サヴォナローラ
(Girolamo Savonarola)

「サヴォナローラ」と聞くと、フィレンツェ(Firenze)で、布教活動をし、
宗教改革・神権政治を進め、当時の支配者達の贅沢な生活に対し、
過激な批判を続けたことで、市民からは狂信的な支持を受ける一方で、
敵も多くなり、最後は、フィレンツェのシニョリーア広場で非業な死を遂げた。

常に「フィレンツェで」というイメージがあったので、ここフェラーラで
サヴォナローラの像があるとは思っていませんでした。
そうだ、この街の出身でした。

ポルタ・レノ大通り(Corso Porta Reno)

右手にあるのが、フェラーラ市役所の塔(Torre di Comune di Ferrara)、
奥にあるのが、時計台(Torre dell'Orologio)。

高くはないですが、塔が多い街だなという印象もありました。

サン・ジョルジョ大聖堂(Catedralle di Ferrara)

この大聖堂も見学したかったのですが、クローズ。
美しいロマネスク彫刻で有名なファザード(表玄関)。
ここさえも修復中で、工事幕が張られていて…。

外観も、見れないのか…と、天を仰ぐ私。
段々、足取りも重くなり、記録写真を撮る事さえも辛くなってきました。

もう、帰ろうかな。
でも、チェックしていたレストランで、昼食をとりたいし、どうしようかと考えながら、大聖堂の南側を回ると、なんと!クリスマス・マーケットが開かれていました!

トレント・トリエステ広場
(Piazza Trento-Trieste)

うん、そうそう!
クリスマス週間なのだから、こうでなくては、いけません。

少し足取りが軽くなり、マーケットに向かいました。

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