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再び! カラヴァッジォを味わう

<イタリア旅行記(2019年夏・南イタリア横断)no.83>

ナポリの下町「スカッパ・ナポリ(Spacca Napoli)」。
最後に、どうしても訪れたかったのが、こちら!

ピオ・モンテ・デッラ・ミゼリコルディア教会(Pio Monte della Misericordia)。

この教会にも、カラバッジョの傑作があるんです。

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ピオ・モンテ・デッラ・ミゼリコルディア教会
(Pio Monte della Misericordia)

細い道なりにあり、カラバッジョの旗(目印)が無かったら、通り過ぎてしまいそうです。

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向かいにあるチケット売り場(写真・左手)

チケットを購入して、
さあ! カラヴァッジョに会いに行きましょう!

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礼拝堂内

教会といっても、現在は、慈善団体の本部として使われていて、
一般公開されているのは、その礼拝堂。

内部は、暗く、その中に、ライトアップされた祭壇がありました。
一番奥の祭壇に飾られているのが、カラバッジョの作品です。

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「慈悲の七つの行い(Le opere di Misericordia)」
(カラヴァッジョ作)

「マタイ福音書」に由来する「慈悲の七つの行い」を題材に描かれた作品です。

カラヴァッジョらしい光と影、そして、躍動感 …。
今にも、絵画から、人物たちが飛び出してきそうに、感じられました。
凄いですね。

この作品の両サイドの祭壇にも、絵画が飾られていますが、
ちょっと引いて、全体を眺めてみても、
その躍動感、高揚感を覚えるのは、やはり、カラヴァッジョ作品。

私は、聖書の事は、良く分からないですし、
絵画に精通しているわけでもなく、好きで鑑賞し続けているだけですが、
そんな、私でも、凄い…と感じさせられる。

街中に、芸術が溢れているイタリアと出逢ってから、20年。
私の感性を刺激してくれるアートの数々を、沢山、鑑賞してきました。
これは、現在の料理の仕事にも、影響を与えてくれています。

食材の色彩、器、盛り付け…。
この食材の、色の取り合わせが好き!この盛り付けの角度が良い!!と、
私なりの ‟ 絶対的感性 ” が、育まれてきたのは、
何度も、イタリアを訪れて、自分の足で、各地を歩き回り、見て、感じて。
自分なりに消化をしながら、仕事上でも、濃厚に関わってきたからだと、
自負しています。

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十字架を見上げる女性、その十字架越しに見えるカラバッジョの絵

礼拝堂内で、私が撮影した、この写真。
とても、気に入っています。

この日の午前中は、スパッカナポリで、教会巡り三昧。
本当に、ナポリは、美術館、博物館、そして教会は、数多くあり、
見るべき芸術作品すべてを、3〜4日の滞在で見ることが出来ません。
また、帰って来なくては …です。

さあ、そろそろ、お昼。
この日は、ナポリらしいストリートフードを食べる為に、お店もチェック済。
さあ、向かいましょう!


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【観光情報】
ピオ・モンテ・デッラ・ミゼリコルディア教会
 (Pio Monte della Misericordia)

https://www.piomontedellamisericordia.it/


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