古代ギリシャ時代からのロマンを感じる、アグリジェントの神殿の谷
<イタリア旅行記(2013年 シチリア横断)no.62>
アグリジェントの考古学博物館から、さらに南へ1㎞程。
古代ギリシャ神殿の遺跡群「神殿の谷(Valle dei Templi)」に近づいていくにつれて、段々と、車も、人も多くなり賑やかになっていきます。
遺跡群(考古学地区)に到着です。
まず、目指すは、シンボルでもあり、ギリシャ神殿建築の最高傑作とも呼ばれる「コンコルディア神殿」へ。
見えてきました。
「コンコルディア」は、「平和(調和)」を象徴するローマの女神のこと。
この神殿付近から発掘された石碑が由来となり、名付けられたそうですが、
その名に値する神殿跡です。
ここまで、保存状態が良いのも、珍しいですよね。
素晴らしい。
紀元前450年頃に造られたと推測され、元々は、円柱に鮮やかな漆喰が塗られていたそうです。
紀元6世紀頃に、教会として大切に使われていたのも、良い状態を維持することが出来た理由かもしれません。
神殿の顔、正面は、2,500年程の時を超えてきた重み、風格が感じられて、
凄い…。
只々、ため息です。
後ろ姿も凛々しくて、惚れ惚れ。
そして、オリーブの木も太い!
さすが、立派です!
樹齢は、軽く百年を超えてそうです。
他にも、神殿の跡があります。
どれも、紀元前500年前後に造られたもの。
コンコルディア神殿ほどの姿ではないですが、海風に吹かれながらも、
現存しているのが、本当に、凄い!
素晴らしいです。
ここに来る前に、博物館で見た巨人像・テラモーネのレプリカも置かれています。
サボテンの花も咲いていました
「神殿の谷」と呼ばれていますが、標高120m程の丘の上にある遺跡群。
ここから遠くに見える海が、また、なんとも美しいのですよね。
2,500年以上も前に、古代ギリシャ人も、あの海を越えて、この地・アグリジェントに着き、この神殿群を築いていたと思いを馳せるだけでも、ロマンを感じずにはいられません。
炎天下の中、時間を忘れて、そのロマンに浸っていました。
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テラモーネ(オリジナル)が展示されている博物館については、
こちらをご覧ください。
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