見出し画像

アスティの大聖堂&街並み

<イタリア旅行記(2011年 ミラノ & アオスタ & ピエモンテ &ジェノヴァ )no,65>

イタリアのスパークリングワインの名産地・アスティ(Asti)。
日曜日に訪れたので、残念ながら街中お休みで、ひっそり…。
でも、折角、訪れたのですから散策しなくてはと、昼食後、地図を片手に、
街歩きをしました。

まずは、大聖堂へ。
こちらは、中に入れました。

画像4
アスティの大聖堂
(Cattedrale di Santa Maria Assunta e San Gottardo)
画像3
大聖堂内部
(All'interno della cattedrale)

レンガ色の外観とは違い、華やかなフレスコ画で溢れる内部。
とても厳かで、穏やかで光溢れる雰囲気に、きゅ~っと吸い込まれるような感覚。

そして、是非、見学をしたかったのが、こちらです。

画像5
サン・ピエトロ洗礼堂
(Battistero di San Pietro in Consavia)

見えにくいですが、八角形の洗礼堂が、顔を出しています。
この洗礼堂は、エルサレムの聖墳墓聖堂を模して、造られたそうです。

12世紀に、ロマネスク様式で建てられており、マルタ騎士団の洗礼堂としても使用され、巡礼者の保護もしていた騎士団。
病院や宿泊施設が併設されています。
(写真・奥)

残念ながら、この洗礼堂は、日曜日休館。
見学ができませんでした。

その後、帰りのバスまで、ゆっくりと、街を眺めながら歩きました。

画像6
画像7
画像1
トロヤーナの塔
(Torre Troyana:13世紀建設)

散策して、気が付いたのが、アスティは「塔(Torre)」が多いこと。

イタリアで「塔の街」と言えば、トスカーナ州のサン・ジミニャーノ(San Gimignano)、エミリア・ロマーニャ州の首都・ボローニャ(Bologna)等を、思い浮かべます。

当時の権力者たちが、その力、財力を示すために、競って、空に向けて、
高く、高く、そびえ立つ塔を造ったと言われてます。

一番多く塔が立ち並んでいた頃は、現在の3倍近くの塔があったと言われるサン・ジミニャーノ。
懐かしいなっと、また、訪れる機会があると良いな。
ふっと、そんなことを思いながら、アスティの塔を眺めていました。

画像2
聖カテリーナ聖堂 の鐘楼
(Torre campanaria di Chiesa di Santa Caterina)


帰国後、改めて、アスティの事を調べると、地理的に、ピエモンテの交通の要所であり、12世紀には自立と繁栄を得て、商業の中心地だったそうです。

そのため多くの聖堂が造られました。
そして、ここアスティでも、富裕層が競って高い塔を建設したことから、
「塔の街」として有名で、最盛期には150塔ほど、そびえていたそうでが、現在は、12塔ほどとなっているそうです。

イタリアを旅する時、訪れる街を、事前に調べるのですが、
「 アスティ= スパークリングワインの町」のイメージが強く、その事ばかりで、塔のことまではチェックできていませんでした。

街の景色には、歴史あり。
実際に、現地を訪れ、自分の足で歩く、見聞きすることで、がらりと印象が変わることがありますよね。
だからこそ、旅をすることが、堪らなく好きな私です。

お読み頂き、ありがとうございます。 サポート頂ければ、心強いです。