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ヴェネツィア・船の道

<イタリア旅行記(2008年夏・ヴェネト&ドロミテ&トリエステ)no.26>

ヴェネツィアの交通の足、「ヴァポレット(船)の道」について。
島巡りをして、ヴェネツィア本土へ戻る時の写真です。

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本土の前にあるラグーナ(潟)
(Laguna di fronte alla terra principale)

そこには、沢山の「杭」が打ち込まれています。
実は、これ、ヴェネツィア湾の「道しるべ」なんです。

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ラグーナは、一部浅瀬になっている場所があります。
通行可能な道(ラグーナの道)を、この「道しるべ」が示していて、
こうやって、「道しるべ」に沿って、多くの船が行き交っているんです。

西暦800年、フランク族が、海から攻め入ってきた時に、
ヴェネツィア人達は、この「杭」を全て抜いて、戦いに備えたそうです。

通行可能、不可能の場所がある云々を、知らないフランク人。
そのまま進み、干潮時、浅瀬に乗り上げてしまい、慌てているところを、
ヴェネツィア人に一気に打ち負かされたとか。

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中世の時代に、ヴェネツィア共和国として繁栄する前の、お話。
当時のフランク船隊、そして、他の国の船も、こんな風に、この海の都を
目指していたのかな…と思うと、ロマンを感じてしまう、この景色。
またまた、感無量…。

そんなことを思っている間に、本土のサン・マルコ広場に到着です!

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さて、陽が落ちるまでは時間があるし、
まだまだ歩いて、そして、今晩は何、食べようかな…と。

相変わらず、ここだけは、妙に、現実的な私でした。

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