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山の天気は変わりやすくて…

<イタリア旅行記(2008年夏・ヴェネト&ドロミテ&トリエステ)no.49>

毎日のように眺めている、大好きな神戸・六甲山。

朝の清々しい空気のなか佇む姿、青空とともに美しく映える時、
そして、夕陽を浴びて色を変えていく様子。
様々な顔があり、毎日、眺めていても、その変化に驚くことがあります。
そして、天気の悪い日は、急に厚い雲がかかり、山が見えなくなる事も。

「山の天気は、変わりやすいから」

これは、六甲山に遊びに行く時に、よく言われていたことで、常に、頭に置いておくべき注意事項なのです。

この「注意事項」を、トレ・チーメ(Tre Cime)を訪れた時にも、感じた事でした。

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美味しい昼食を終え、バス停まで帰る時。

さあ、この美しい山の景色を、再度、楽しみながら帰りましょう!と、
歩き出して10分程。
それまで、晴れ渡る、青々とした空だったのに、急に厚い雲が出てきて、
だんだん暗くなってきたのです。

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見て下さい。
同じカメラで撮影しているのに、ぐっと暗くなって、
山の表情が変わったのが、分かって頂けるのではないでしょうか。

「山の天気は、変わりやすいから」

あの言葉が、ふと頭をよぎります。
この山の天気の急変に、驚き、いやな予感がしてきました。

夏と言えども、標高3000m、風が冷たくなり、上着を羽織らないと寒いほどで、これは、いかん!
なんとか、雨が降って天候が荒れる前に、バス停前の山小屋に着かなくてはと、歩く足も早まります。

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周りの景色を楽しむ余裕もなく、急ぎ足で、只々、バス停近くの山小屋を目指します。
山小屋が見えてきたっと思った時に、厚い雲が散ってゆき、雲間から、空も見えて来ました。
よかった…、ホッ…。


本当に、山の天気は変わりやすい。
広大で、荘厳な景色を楽しませてくれる大自然ですが、
いつも、必ず、この言葉を念頭に置いて、山歩きをしなくてはと、痛感しました。

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