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アマルフィ海岸のバス渋滞、そして驚きの嬉しい出逢い

<イタリア旅行記(2019年夏・南イタリア横断)no.67>

アマルフィー海岸の街・訪問、最後は小さな港町のチェターラ(Cetara)です。
この街で造られているイタリアの「いわし魚醤・コラトゥーラ(Colatura di alice)」の工房を訪れて、教室用に購入するのが目的でした。

陶器の街・ヴィエトリ・スル・マーレ(Vietri sul Mare)からの交通手段は、車か、バスのみ。
私は、バスを利用したのですが、やはり、アマルフィ海岸を往来するバス。
この路線でも、渋滞に、はまってしまいました。

ヴィエトリから、チェターラまでは、地図上では、3.5Km程で、
バスの時刻表をみると、乗車時間は10分と表記されてます。

ぎゅうぎゅう詰めのバスが、ヴィエトリの停留所に到着したい時点で、すでに30分遅れ。
でも、バス停で、待っていた人達も負けずにグイグイ押して、乗っていくんですよね。
私も、このバスに乗り損ねたら、また1時間程のタイムロスをしてしまうので、気合を入れて、乗車。
なんとか乗れて、出発する頃には、体が斜め状態になっていました。

それでも、10分の我慢、我慢…と、思っていたのですが、
アマルフィ海岸の車道は、ほぼほぼ、海岸沿いの一本道。
渋滞から抜ける道が無いんですよね。
10分で着くはずが、20分になり、30分になり…、なかなか着かない。
やっと、チェターラの街の入口の門まで来た!と思ったら、ここで、動かなくなり、40分、45分…。
もう、街は、目の前なのに…、降ろして~!

チェターラに到着したのは、ヴィエトリから、なんと!50分も経っていました。
はぁ~~~、めちゃめちゃ、疲れた…。

この日の朝の、「サレルノ → ヴィエトリ・スル・マーレ間」に、
前日の、「ラヴェッロ → アマルフィ間」。
そして、2005年に旅した時の、「ナポリ → アマルフィ間」。

バスを利用したアマルフィ海岸の移動では、私は、100%の確率で渋滞に巻き込まれています。
2005年の時は、アマルフィに、4時間程滞在予定でしたが、結局、食事時間も含めて1時間程しか時間が取れなかったですし、運転手さんも諦めたのか、本当に渋滞で動かなかったので、バスから降りて、タバコを吸って一服するほどでした。

やはり、アマルフィ海岸沿いのバス移動は、要注意。
小回りが利く車移動の方が、ベターです。
車の運転は、海外でも大丈夫!と言う方は、レンタカーが便利かもしれませんね。

結局、予定よりも、一時間以上も遅れてのチェターラ到着。
疲れた…。

でも、いわしの魚醤だけは、買って帰らなきゃ…と、フラフラしながら、
ヴィエトリで購入した陶器皿を抱えながら、なんとか、魚醤の工房に着いたら、なんと!ここで、驚きの、そして、なんとも嬉しい出会いがあったんです!!

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マッテオ・インゼオ氏 & 著者 (Sig. Matteo Inzeo e Io)

写真を見て、おおおっ!!っと思われた方は、イタリア語通。
そうなんです、マッテオ・インゼオ氏(Sig.Matteo Inzeo)が、工房にいらっしゃったんです!!

NHKテレビ「イタリア語講座」で長年講師をされているマッテオ氏。
今期(2019年秋)は、声だけの出演ですが、昨年の番組では、ヴァイオリニスト古澤巌さんと、ナポリやアマルフィなどのカンパーニャ州を巡っていました。

実は、その番組で、訪れていたのが、こちらの魚醤工房「ネットゥーノ(Nettuno)」。
私は、その回を観て、是非!行きたい!!と思ったんです。
まさか、マッテオ氏とお会いできるとは思っていなくて、本当に、嬉しい出会いでした!

実は、前日のラベッロ(Ravello)でも、マッテオ氏を見かけていたんです。
ラヴェッロで、バスを待っていた時に、ふと、めちゃめちゃ男前の後ろ姿を発見!

お~、シュッとしていて、カッコいい!

うん?
なんか、見覚えのある後ろ姿、そして、ちょっと横から見ると、サングラスをかけているけれど、イタリア語講座のマッテオさんじゃない??

いやいや、ここは、イタリア。
しかも、このラヴェッロのバス停の前って…、まさかね。

と、ジロジロ見ていた挙動不審な私。
すると、大型バスが目の前に停車して、続々と、日本人に方々が降りて来られました。
そして、男前のサングラス氏が、「みなさ~ん、お疲れ様です!」と、
聞き覚えのある声で、しかも日本語で、皆さまをお迎えしたんです。

おお!!やっぱり、マッテオさんじゃないですか!!
うわ~、こんなところで、お見掛けするなんて。

年に一度の恒例ツアー「マッテオさんとイタリアを旅しよう!」の引率をされていたそうです。

ラヴェッロで、バス到着前に、話しかけたら良かった…と、後悔、後悔。
日本でも、神戸に住んでいる私は、東京を拠点に仕事されているマッテオ氏と会える機会は、ほぼ皆無だし。

なので、この魚醤工房で、マッテオさん率いるツアーの皆さまのお会いした時は、本当に、驚いて、興奮してしまいました。

あまりの嬉しい再会に、もちろん、マッテオ氏に、許可を得て、写真撮影。
( 興奮のあまり、ちょっと目が泳いでいる私… )
SNSに掲載するのも、ご快諾頂きました。
Sig. Matteo!ありがとうございます!!

前日のラヴェッロ・ニアミスの事を話したら、
「なんだ!そうだったの?声掛けてよ!」っと、テレビと一緒で、とっても気さくなマッテオさん。
真正面から見ても、やっぱり男前だ…。

工房を見学させてもらう前に、オーナーご夫妻も一緒に記念撮影もして。

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ネットゥーノ社オーナー夫妻 & マッテオ氏 & 著者
(Proprietario, sua moglie, sig.Matteo e Io)

いや~、本当に、嬉しい記念写真です。
色々お話をしてから、マッテオさん、ツアーの皆さまを、お見送りしました。

しんどい事の後に、こんな嬉しい事もある。
バス遅延があったからこそ、出会えたわけで、渋滞にも、ちょっぴり感謝。
バスの疲れも、すっかり吹っ飛んで、元気が戻ってきました。
さあ、魚醤の工房を見学しましょう!

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【食材店情報】
☆ネットゥーノ(いわし魚醤&いわし商品店)(Nettuno)


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