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水前寺成趣園 (水前寺江津湖公園内)@ 熊本

< 2023年・熊本の旅 no.16>

正式名は「水前寺江津湖公園(すいぜんじ えづこ こうえん)」。
熊本市中心部から、南東に約5kmに伸び、周囲6kmの江津湖の周囲を、ぐるっと取り囲む形で立地している、通称「水前寺公園」と呼ばれている公園です。
その北に位置する「水前寺成趣園(すいぜんじ じょうじゅえん)」を訪れました。

初代熊本藩主の細川忠利公が、「水前寺」と名付けた一寺を設け、
同敷地内に、御茶屋「水前寺御茶屋」を建てたのが始まりと言われています。

正面門には、敷地内にある出水神社の鳥居がありました。

出水神社の鳥居


さあ、入りましょう。
入口には、江津湖周辺の地図が掲示されています。
こんなに大きいのですね。

江津湖周辺マップ

その横には、夏目漱石の句碑があります。

夏目漱石の句碑

「湧くからに流るるからに春の水」(夏目漱石)

ここ成趣園の池は、阿蘇の伏流水である清水が自噴し、湧き出ているそうで、その事を詠んだ一句が、刻まれていました。
今回は、夏目漱石が、こんなにも熊本と縁があったのだなと、改めて気づく旅でもありました。

さあ、敷地内を散策しましょう。
是非、その美しい庭園をお楽しみ下さい。

富士築山(池の奥)
細川忠利公銅像、細川藤孝公銅像
ひまわり

いこいの広場には、肥後の花々が植えてあり、大事に育てられているそうです。
私達が訪れた時は、ひまわりが、まだまだ元気に咲き誇っていました。

細川流盆石の石庭
能楽殿

細川家は、代々、能楽を好み、たしなまれていたそうです。
出水神社創建時に、能楽殿も造られたそうですが、火事で焼失。
現在の能楽殿は、1981年、旧八代城主・松井家より移築されたものです。

能楽殿内

ガラス窓が閉まっていましたが、中を覗くと、とても立派な舞台がありました。

成趣園の池には、白いスッポンが2匹住んでいるそうです。
名前は、「スイちゃん」と「フクちゃん」。
白い生き物は「神様の使い」「吉兆・福運を呼ぶもの」と崇められていています。

「出会えたら良いことがあるかも…」と、パンフレットに書かれていたので、いるかな?と、探していたら、なんと、白鷺が、池に舞い降りてきました。

白鷺

スイちゃん、フクちゃんではなかったですが、白い鷺さん。
なにか嬉しいことがあると良いな…。

9月半ばといえども、まだまだ暑く、陽射しも強かったので、休憩を取りながら1時間ほどかけて、ゆっくり巡った水前寺成趣園。
昨年訪れた、岩手県平泉の毛越寺を思い出したりしていました。
一年経つのは、本当に早いですね。


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