地域活動の前提【専業主婦】を見直す

自分が関わる地域活動は主に3つあります。
ひとつがPTA、二つ目が地域学校協働本部、三つ目が町内会です。
PTAについては役職から外れましたが、子供が学校へ通っているため会員ではあります。後任の方へのサポートは必要に応じて行う気持ちはあります。今年度から地域学校協働本部の一員となり、立場は変わっても学校との関わりはしっかりとあります。
町内会は生活と密接な関わりがありながら、PTAなどと違い、行政が主導する立場にはないため団体の自主性が重要な団体であると思っています。

地域学校協働本部は割と最近できた団体ですが、PTAと町内会は古くから存在しています。
PTAと町内会の共通点は実務の主体者として【専業主婦】を想定していることだと思います。もちろんそんなことはどこにも書かれていませんが、女性は外に働きに出ず、主に家事に専念するが故、割と時間をフレキシブルに使える人という認識で世の中から位置付けられていると思います。
現在では、そんな人はマイナーな存在です。
子育て中で仕事をしていなくても、核家族においては子育てそのものがかなりの重労働です。
幼子を連れて地域活動など困難ですよね。
町内会のゴミ当番などハッキリ言って無理です。
また町内の高齢化が進んでいて、自分のごみ捨てさえままならない高齢者もまた無理としか言いようがありません。
また住人の性質もいろいろあり、戸建てに住んでいる町民はゴミ当番は義務だが、引っ越しの可能性が高い集合住宅の町民はゴミ当番から外す、みたいなことが起こるため、戸建て住人には不満が募ります。

私の意見としては、
町内のゴミ当番などは有償で依頼することだと思います。従来型の無償ボランティアは破綻しています。
ごみ捨ての不備や違反行為、カラスの荒らしの片付けは班長さんや町内会長さんが後始末をしており、大きな負担です。
こうした実務はコストを町民が負担することて、負担軽減や快適さの向上を得られると思います。
コスト負担さえすれば、煩わしい地域ボランティアをしなくて済むのであれば、それを良しとして住む人も増えるのではないかと思います。

専業主婦という無償労働者を上手く利用して、地域活動はやりくりしてこれましたが、もう無理です。
ボランティアの意味は「志願兵」です。
本当に志願兵ならよいのですが、実際は半ば強制的に役割を与えられてしまいます。
まあ、ここらで発想を転換し、動く人にはキチンと対価をお支払いし、相応のクオリティをリターンできる仕組みにする必要があります。

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