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SNS、分散すなーーー!

※2024年2月21日追記

先日、Blueskyの招待制が撤廃されました。

自分はもうすぐTwitter歴13年目に突入することもあり「最後までX(Twitter)の泥舟に乗って一緒に沈んでいくぞ……」の気持ちではあるんですが、正直X以上のSNSが出るならそれに越したことはないので、いろんなSNSにとりあえずアカウントだけ作ってみるか……とりあえずいくらか投稿だけしておくか……みたいなことを繰り返しています。

そのうち、自分がSNSに求めていることとかもだいぶ自分のなかで定まってきたので、その願望についてや、現状のSNSの比較とかを記します。

これは別に客観視して冷静に分析する記事とかではなく、私にとっての理想のSNSの話なので、言ってることはかなり主観による偏りがあるし、主観によるSNSの文句みたいな話もあるので、ご注意ください。

※サーバーはだいたい鯖と表記してます。
※タイムラインなどのSNS用語はTLなどの俗称を使ったりします。
ポストだのツイートだのトゥートだのノートだのごっちゃになってます。

いまのX(Twitter)について

言わずもがなという感じではあるのですが、現状のXにはいろいろ不満を持つ人も多く、自分もいろいろと不満点はあります。

シャドウバンなどで検索に出てこない。そもそもフォローしてる人の発言すらTLになかったりする。鍵垢じゃないアカウントの引用も見れなかったりする。インプレゾンビ(外国人やbotによるスパム)が多い。広告が多い。インプレゾンビじゃなくても収益のために偏向報道的な発言する人が多い。UIがころころ変わる。エロ系スパムからのリプライやフォローがうざったい。商売相手のURLとかを排除するな。イーロン・マスク氏の語る展望が嫌過ぎる……など

インプレゾンビはもう課金制による収益化のシステムが間違っていたとしか言いようがなく、もしやるとしたらYoutubeのように「顔写真付きの身分証明書と自撮りの動画で審査する」くらい厳しくしないと、減りようが無い気もします。(これでも、インプレ目当てにトレンドやバズに無造作にリプを送る人が消えるわけではないでしょう。)

あとエロ系スパムも本当にどうにかしてほしい……人の会話に割り込むの嫌な進化すぎる……なぜこっちが会話相手に申し訳ない気持ちにならないといけないんだ……。
ただこれは一周回って昔からよくあるタイプのスパムすぎて(Youtubeでも数年前からやたらコメント欄でこういう誘導型のスパムが目についた気がする)逆に対応がしづらいのはありそうな気もします。

イーロン・マスク氏がXをただのSNSから「決済から出会いまで何でもできる万能アプリ」にしようとしてるのも嫌過ぎる。ただのSNSでいてくれ。

インプレゾンビだけでなく、収益化システムによって、むやみに敏感な話題を取り上げる人が増えたような気もします。結果、暗い話題というか、燃えやすい話題みたいなのがトレンドに上がりやすいような……いやトレンドなんて前からよく炎上の話題上がってたので気のせいかもしれない。
どちらにせよ、インプレゾンビ含め様々な要因が重なって、ユーザーの精神的な疲労感みたいなのは目に見えて大きくなってはいるでしょう。
暗い話題ばかりで疲れるからと鍵垢に閉じたり、しばらくSNSを覗くのをやめたり、そういう人は知り合いとかでもよく目に付くようになりました。

棲み分けしたいわけでもない

Twitterがだめだ!となったとき、だいたいそのたびに移民騒ぎは起こるのですが、そのときよく「オタク向けSNS」とか、「鯖ごとに客層が分かれた分散型SNS」といったものが紹介されます。

Twitterを離れたいひとつの要因として上に挙げたようなインプレ云々だの、見たくないコンテンツが勝手におすすめやトレンドに流れたりするという部分があるひとも多いですし、暗い話題ばかりで辟易としてるユーザーも多いですからね。

しかし、棲み分けというのはそうした外部情報から身を守ると同時に、そうした外部情報への耐性が減る側面もあります。
特にコミュニティとしてひとつの団体が閉じこもると、そこのなかでの意見が同調によって増幅され(エコーチェンバー現象)、苦手なものへの拒絶感がより強固なものになりやすいのです。
「小さい頃は虫を触っても平気だったのに、嫌がる親や友人を見ながら育つうちに、いつしか自分も同じように虫嫌いになった」というような現象で例えると、思い当たるという方も多いやもしれません。
こうした集団心理が働くと、そこにいる間は良いですが、うっかりその「否定していたもの」に遭遇するとき、いつも以上に精神的ダメージを負ったり、過剰な反応・攻撃をしてしまう場合があります。
「一旦おちついて、情報を精査してみよう」となるだけの余裕がかえって無くなるリスクもあるのではないかと個人的には考えています。

もちろん「寛容でいるために苦手なものにも触れろ!」と言いたいわけではなく、度合いとか状況とか、様々な要因次第によるシームレスな問題であるという前提のうえで、少なくとも自分は「様々な主義主張があるということを常に意識できる場にいることで、自分の意見も他人の意見も信用しすぎず・疑いすぎず、フラットな目線でいられるように心がけたい」というタイプなので、Twitterのような闇鍋が肌に合ってるなという感じです。

でも、それが成立するためには大勢が一箇所に集まっていないといけないので、できれば他の人もそうあってほしい……!でもそれで精神ダメージを負ったら元も子もないのでつらいなら全然棲み分けしてほしい……!くっ……

分散型の懸念点

ともかく、一般的には棲み分けはしたほうが良いものです。「観測できれば良い」で皆が済むならそれでいいはずで、わざわざ見に行ったり流れたりして攻撃したりいざこざが起きたり……があるから棲み分けたいのであって。
棲み分けできるSNSで上がるものの例として、近年のSNS開発で主流になっているのが、MastodonやMisskeyのような分散型SNSです。
(Blueskyは分散型だけど棲み分けタイプとは違う)

これらは「Mastodon」「Misskey」という大枠のなかに、「mastodon.social」「mastodon-japan.net」「Pawoo」や「Misskey.io」「Misskey.design」のようなインスタンス(鯖)があり、その鯖単位でユーザーアカウントを作ることができます。
そして、アカウント自体はその鯖内にしかありませんが、大枠を眺めることができるTLであったり、あるいは知り合い経由でのリポストなどによって、外の鯖にいる人の発言やプロフィールなども眺めることが出来る……というシステムです。
すべてが見えるわけではありませんが、開発の異なるMastodonからMisskeyへの経由すらも出来てしまうのが魅力です。
これによって、鯖単位では「日本人向け」「オタク向け」「創作者向け」といった棲み分けをしつつも、別鯖に知り合いがいればその人との交流もできる……という、フレキシブルな対応が可能なわけですね。
例外として、Blueskyは分散型としてますが、あまりほかの分散型と共有してる感じはありません(今後変わる可能性はある)。
ただ、サードパーティーツールは認めてるので、そうしたものを使って全部一緒くたに見れるアプリとかは作れるか、もうあると思います。

しかし、いくつか問題もあります。
ひとつは、いわゆるアカウントIDには、鯖ごとにつく住所みたいなものも付随してしまうということ。
たとえば、普段のSNSで使ってるIDが「@aaaa」だとすると、Misskey.ioで取得するIDは「@aaaa@misskey.io」になるし、Pawooで取得するIDは「@aaaa@pawoo.net」になります。Blueskyの場合は「@aaaa.bsky.social」です。な、長い……。
Blueskyのように、独自ドメイン(個人サイトを作るときに必要な、自分の好きなワードで.comや.jpが作れるやつ)があればそれを設定できたりもしますが、まぁ有料なので、SNSのIDのためにわざわざ取得する人も少ないと思います。例えばインスタやTwitterのように、何億人が使うアプリとかを目指すにあたって、こういうIDの長さってどうなんだろう……と。

また、「他鯖と繋がれる」と聞くと、すべての鯖を合わせてかなり大規模なSNSのように感じれますが、実際は日本語鯖は国交断絶が起こりやすい問題を抱えています。
というのも、分散型SNSは特定のインスタンス(鯖)との接続を切ることができる機能が備わっており、Pawooなどの日本語鯖はいくつかの要因によって海外から断絶されやすい現状があるのです。

見切り発車で作った滅茶苦茶大雑把な図なので間違いな部分もある。

MisskeyやMastodonには、他鯖の発言も含めてすべて流すTLというものがあり、鯖にもよりますが、そうしたTLがデフォルトの位置に存在することも多いです。
無数の発言が情報の洪水となって自動的に流れるのですが、ここに読めない言語の発言も流れるとなると正直だいぶ邪魔になるし、しかも(当時は国内外におけるセンシティブ意識の齟齬が大きかったこともあり)まぁまぁ肌色の多いキャライラストなんかも流れるわけですから、英語圏の人たちから鯖BANを喰らうのも仕方ないことではあります。
結果として、一見賑わっているように見えて、その実結局鯖内だけの人にしか見られない……という状況に陥りやすかったのです。
趣味と交流としてならそれでも十分ではありますが、上で書いたような棲み分けによる集団心理のガラパゴス化とか、ビジネス・活動的な意味合いで世界中に見てもらいたいクリエイターにとっては良くないと感じる部分も少なからず出てきてしまうのが、分散型の現状かな~と感じてます。

センシティブはX(Twitter)が異端すぎた

ブルースカイが招待制を撤廃した直後、多くの絵描きが参入すると同時に「水着イラストを投稿したら垢BANされた」という報告も相次ぎました。
結果、「ブルースカイもやはりエロは駄目か…」「エロならやはり日本製のSNSだ」と、Misskeyに帰ったり、新たにMisskeyにアカウントを立てる人が増えたりしたわけですが……
確かにMisskeyは日本製ではあるんですが、「Mastodonとポストを共有する分散型SNS」なんですよね。実際にMisskeyのNSFWガイドラインを見ると

肌の露出が多い
下着や水着、バニースーツ、胸部や臀部等の露出度が高い衣服等の露出度が高い衣服
スクール水着やラバースーツなどの肌に密着し、体の輪郭や部位が透けて見える衣服
性的またはそれを連想させる描画
セクシーな衣装やポーズ
あまりにも多すぎる汗や肌の光沢
排尿・排泄(排泄物が描画されていない場合も含む)
極端すぎる特定の性的嗜好
着衣はしているが色や形が透けている
透ける素材のシャツやブラウス、ドレスなどで下着や身体の曲線が透けて見える
水や汗で濡れた衣服が身体に密着し、肌の色や身体の曲線が透けて見える
グロテスクな表現
絞首や水責めなどの本格的すぎる拷問
流血や肉片の描画
リアルすぎるゾンビや解剖
切断された肢体や欠損した体

NSFWフラグ(センシティブフラグ)が必要な基準について

このように、ほかの海外産SNSと同じように「水着」や「輪郭が見えるだけ
で露出のないラバースーツ」などもNSFW設定を求めています。

また、以下のツイートに貼られたような図を基準にするならば、訃報やゴシップなどですらセンシティブの枠に入ることになります。
実際に海外が訃報やゴシップまでセンシティブな内容のポストとして設定してたかというと、全員がそういうわけでもないでしょうから、厳格に決められているわけでもないとは思いますが……。https://x.com/cannorin3/status/1744700876663726191?s=20
(センシティブ設定のためか、埋め込み機能が働かないのでURLのみ)

ブルースカイだと後からAIか何かによってセンシティブ設定が付けられた例と、いきなり垢BANされたっぽい例があり、そこらへんの基準の曖昧さなどが人々を不安にさせたっぽいんですが、上記をふまえると「そもそも世間一般的に、露出を感じさせるものはいきなり表に出すべきではなく、大抵シャドウバン程度で済んでいたX(Twitter)は逆に判定が親切だった」のが実情のようです。
(児童ポルノ部分は特に海外だと厳しいので、「センシティブ設定をつけてもロリ絵は安心なのか」みたいな部分はまだよくわからない。大丈夫だと願いたい。)

自分自身はそこまでエロコンテンツとか上げないのでここらへんの規制に思う所は少ないんですが、しかしエロコンテンツに厳しい!→センシティブな絵を描く人が入れない!となると、そういう方との交流が止まってしまうので、まぁまぁ他人事じゃなかったりもします。
シャドウバンされながらもXで継続するか、センシティブ設定さえすれば投稿自体はできるSNSを活用するか、PIXIVなどに限定するか、まったく別の活動方針を考えるか……模索する中で、人々の行き先がバラバラになってしまう要因の大きな一つだなと感じています。

各SNSについて

Twitter以外にアカウント作って様子見してみるか~みたいなのをほぼ全部並べただけなので、そもそもTwitterの代替に適さなすぎるのも混ざってます。

Mastodon

分散型SNSとして最初に名を馳せたと言っても過言ではないSNS。
連合タイムライン等があり、鯖全体のポストや、マストドン全体のポストなどが流れる。当然、フォローしてる人のみのTLもあるが、大抵の鯖において初期設定は全体のTLなので、情報の洪水が起こる。
その都合上、知らない言語なども強制的に流れたり、他鯖のえっちな絵が流れたりするという問題も抱えている。
鯖主は特定の鯖ごとBANできるため、主要な英語鯖は主要な日本語鯖をBANしてたりするので、人口は広いようで狭かったりする。
鯖が分かれている都合上、企業アカウントなども増加しづらい。

Misskey

日本版Mastodon。.io鯖で一気に栄えた。
凡その問題点はMastodonと似ている。ユーザーのカスタマイズ製が強かったり、(鯖によるが)課金制による絵文字のリクエスト・追加などがあったりするため、Discordの大型鯖のような雰囲気がある。
一方で、そのカスタマイズ製が初心者のとっつきづらさの要因にもなる。
アプリがない(正確に言えば、ブラウザ版をホーム画面に登録するとアプリっぽい仕様になるシステムだが、気づく人が少ない)のもすこし痛い。
また、画像データなどはユーザー個々に用意されたクラウドに保存するタイプなため、課金などで増設しない限りは、長期的に使用するとなると古いデータを消す必要が出てくるかもしれない。
エロは他に類を見ないくらい開放的……というかエロばっか流れる勢いなので、逆に健全絵は伸びにくそう……これはただの主観です。
あとマストドンのトゥートでもミスキーのノートでも言えることだけど、文字制限がゆるすぎる。140文字で慣れきった自分にとって、5000字は魅力ではなくむしろ忌避するポイントになってしまう。

Bluesky

有力候補。旧Twitter経営者のSNSなだけあって、使い心地はほとんど大昔のTwitter。招待制の頃は本当に何も出来ないに等しかったが、招待制が撤廃される頃にはSNSとしてとりあえず使えるだけの状態になった。
海外発・招待システムだったこともあり、外国ユーザーやインフルエンサー、絵描き以外の写真家や趣味垢などもおり、客層の幅広さは十分。センシティブ設定もあるので、エロイラストなどもおそらく大丈夫なはず。
今後企業が参戦したり、スペース機能とかが付けばかなり強いし、実際後続SNSのなかでは一番つきそうな気もする。
招待制を撤廃したタイミングで日本語対応を急いじゃったのか、肝心のセンシティブ設定の日本語が誤訳すぎて意味わからなくなっている。
懸念点としては分散型SNSであること。独自ドメインなどを持っていない限り、IDの末尾に「.bsky.social」とつくので野暮ったい。
とはいえ一般の人はそこまで気にしないのか……?不安ではあるがここがどれほど客層に影響するかは未知数なのでなんとも言えない。

タイッツー

実は登録してないのであまり詳しいことは言えない。
日本発祥のSNSはどうしても海外ユーザーが少ないからな~と感じている部分と、オタク向けっぽさ(実際にオタク向けかどうかはさておき、Twitterをパロったネーミングや実装しているシステムなどは確実にTwitterオタク民をマーケティングのペルソナに定めてるのだろうなという気がする)があるので、棲み分け系を避けたい自分的には合わなそうだな~と思っている。

onaco

R18専用SNS。
言わずもがな、R18専用なので一般に普及する可能性はゼロに等しい。
エロ絵見たい!という層にとってはいいかもしれないが、AI絵、実写、3Dモデルなど全部ごちゃ混ぜなので、まずは興味のないタグをミュートする作業からはじまりそう。
なんとなく登録したはいいものの、自分はもうエロ絵も描いてないし投稿することないな……となっている。

Instagram

有力候補。画像メインとはいえ、ストーリー機能などの交流もなんだかんだ結構ある。ただ、あまりにもTwitterとは客層やシステムが違うので、ビジネス的な観点でみたときどう運用すればいいのか全然分からないし、拡散手段・拡散具合とか、ユーザー層の著作権に対する意識の差異とか、いろいろ難しさを感じる部分が多い。
また、ほかの分散型SNSとは違ってそもそもエロ自体がダメなので、そこらへんの絵描きの参加は絶望的で、絵描き同士のコミュニティ的にはかなり厳しい壁があるように感じる。
あと自分は今は亡きTwitterのフリートが死ぬほどすきだったが、そのオリジナルであるストーリーがインスタにはある。ただ、AIのi2iなどが生まれてしまった都合上、かつてのように絵の進捗をストーリーに上げるみたいなことはもう出来ないのかもしれない。逆に、絵以外の日常を貼るには相変わらず最適。

TikTok

SNSと言っていいのか……?若いユーザーが多く、近年の流行の出発地とも言えるが、そもそも音楽・ダンス・その他実写動画などがメインっぽいので、イラスト活動としてはどうなんだろう……一応イラストはメイキングなどとして上げられるのかもしれないけど。
センシティブイラストの扱い等の情報は全然追ってないけど、なんとなくインスタくらい厳しそう。少なくとも見たことはない。
あとユニバーサルミュージックによるTikTok批判の一件もあり、どうしても不信感が強い。

Threads

InstagramのTwitter版。インスタアカウントと情報を共有し、インスタでフォローしてるアカウントが始めたとき自動でフォローしたりという部分がありがたい。
ただ、やはりインスタと同じでセンシティブは諦めたほうが良い感じなので絵描きには厳しい。健全絵且つビジネスという観点だけでみれば、インスタと平行して運用するのは全然アリな気はする。

Weibo

中国のSNS。単純に中国で作品等をアピールする場として使うならアリ。ただ大手企業はたいていWeiboに限らず日本のネットも見てるだろうし、ビジネス的にというよりは中国ファンに向けての活動というような気もする。

Gravity

ユングの16タイプ性格診断を最初に行い、そこで定められた属性に応じて、相性の良い人が表示されやすかったり云々みたいな、一風変わったSNS。
サービス当初はかなり匿名性を重視していて、いいね数はおろか他人のフォロー・フォロワー数も表示されず、アイコンはアプリ側で用意された数種類からしか選ぶことができず……という感じで、インターネットの情報から隔絶されたインターネットという特有の良さがあった。
多くが裏垢のような使い方で、日々の愚痴だとかポエミーなことをつぶやいて、サブカルってこういうのだよな~みたいな感じで気に入っていた。
しかし次第に運営方針が変わり、今週のバズりランキングとか、ランダム通話機能とか、小洒落た全身着せ替え個性出しアバターなどが実装され、完全に当初のコンセプトとは真逆の出会い系SNSになってしまった。かなしい。

Bondee

どっかしらのTwitter離れのタイミングで一瞬話題になり、一瞬流行った。
そもそも50人までしかフォローできなかったり、TL的なものがなかったり、SNSというよりは身内の交流アプリという感じ。
なんか……やることが……なかった……。
海を小舟で漂流して何かが来るのをぼーっと待ったり、「今~してるよ」というエモートが用意されてそれで自分の状態をフォロワーに伝えたりなど、「アプリを常に起動して自分の状態を示す」使い方っぽいわりに、身内向けなので起動したところで特に活動することもなく……という感じ。
大規模なコンセプトの見直しとかが無い限り、少なくともSNSとしては主流にはならなそう。

理想のSNSを考える

と、Xでいやだなぁと感じる部分とか、分散型についてとか、いろいろなSNSに触れたうえで、自分が欲してるSNSはどういうのかを整理してみます。

・ビジネス面で
世界中のユーザーがいてほしい
絵に限らず、すべての趣味嗜好、主義思想の人たちがいてほしい
ユーザー数は多いほど嬉しい、欲を言えば1億人くらいほしい
企業垢もじゃんじゃん参入してほしい
リポスト的な拡散が気軽にやりやすいシステムだと良い

・交流面で
テキスト主体がいい
文字数制限は緩くないほうがいい
センシティブも投稿できると嬉しい
スペースほしい
フリートもほしい

・SNSとして
分散型じゃない(IDがすっきりしてる)ほうがいい
インプレが収入に直結しすぎないほうが良い
動画や音声の投稿もできると嬉しい
正直TLに広告が流れるのはそこまで気にしない


結論

あの頃のTwitter!帰ってきてくれ!!


2024年2月21日 追記

あの頃のTwitter帰ってきてくれとは言ったものの、そもそも"あの頃のTwitter"に問題があったからこそ、当時多くのユーザーがイーロン・マスク氏を歓迎ムードで迎えていたという問題もあります。

"あの頃のTwitter"はそもそも情報操作され、論拠のめちゃくちゃな政治記事やツイートが流れてくるし、認証バッジは裏で大金を積めば得られるなんて話もあったりしたし(これは結局ソースをそんな確かめてないのでここに書いたことを鵜呑みにしないでくださいね)、ずっと「シャドウバンなんてありません。ただユーザーの需要などを判断して検索結果の優先表示を変えたりはしてます」とお茶を濁してたのも、イーロン体制に変わって「シャドウバンはありました」とあっさり詳らかにされたりしてました。

ブルースカイが本当にあの頃のTwitterと変わらぬままなら、大きくなるにつれて資金難になり、資金調達のために上にあるようなことと同じようなSNSになるのではなかろうか……という不安はどうしてもありますね。

正直、偏った政治ツイート云々に関しては、当時の自分はそもそも政治的な話題に積極的に触れないよう心がけていた(というか今もそう)のでそこまで問題視はしてなかったけど、恐らく世の大半はそうではないだろうし、そうした偏った政治情報に影響を受ける人も増えてしまうだろうし、あるいは将来自分が「政治的な配慮を心がけよう」という考えを無くしていたら、自分こそがそうした情報に踊らされる側になってしまうかもしれない……。

どんなに中立的で客観的にものを見ることができる経営者が現れ、クリーンで公平なSNSを作ろうとしたとしても、社会に参加する時点で、それを何十年と維持し続けるのはおそらく偉業とかのレベルな気もしてくる。
結局時代は移り変わり、そのなかで自分たちも常に何かに追われるように、どこかに移り変わる必要があるのかもしれない。

記事を読んでくれてありがとうございました。 よろしければご支援いただけると励みになります。