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エイズ否認主義、あと”HIVウイルス”の意味的な重複について

ブックマーク消化1つ目。エイズ否認主義については、Google検索では日本語の記事はほぼ出てこないが、Wikiには26言語で項目が存在しているので、概念自体は存在しているのだろう。英語では”HIV/AIDS denialism”と書いてある。

概要としては、どうやら免疫不全における諸種の症状が引き起こされていることは認めつつも、ヒト免疫不全ウイルスにより引き起こされていることを否定するような言説らしい。一言で言うと、「HIVがAIDSの原因ではない」ことを主張している立場や意見を指す。

つまり「エイズという病気は存在しねぇ!」ではなく、「エイズはHIVのせいじゃねぇ!」っていう主張らしい。今回整理するまでずっと勘違いしてた。

彼らはどうやら、他の病気や薬物によりエイズが引き起こされていると信じているらしい。免疫不全は遺伝子異常や一部の他の病気、低栄養状態や糖尿病、放射線治療や化学療法の副作用として起きることはあるので、HIVに感染していなくても起きることはあるけど、HIVが免疫不全を引き起こすプロセスはすでに解明されているので、これ以上考える必要もないかな。おしまい。

ちなみにHIVは”Human Immunodeficiency Virus”の略称で、”V”は”ウイルス”の意味なので、”HIVウイルス”と言うのは意味的に重複しているから誤用のはずなんだけど、HIVウイルスというワードで完全一致検索をすると、厚労省検疫所や、はてはMSD Manualsでさえ見つかる。
"HIV virus"で完全一致検索すると、なんとCDCまで見つかるので、何?僕が間違えてるの?Human Immunodeficiency Virus Virusってなによ。

慣例的な使用ということで、無視してもいいのかな。同じような意味的に重複しがちな医療用語としてHAART療法がある(”T”は”Therapy”なので療法という意味)けれども、こちらはしっかり誤用という風潮がある。

言語なんて意味さえ通じればいいと思っているので相手の誤用をいちいち指摘しようとは思わないけど気になる。万が一にもこのnoteを読んでくれたら教えてくれませんか、その道の医療関係者さん。

エイズ否認主義よりもHIVウイルスについてのコメントの方が長くなってしまった。GoogleではYMYLに関しての記事はかなり厳しく制限されているため、記事にしてもほとんどSEO効果はないから、こういうところに置いとくくらいでいいのかも。


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