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【介護保険外】居宅ケアマネのタダ働きと、介護保険外無料サービス、1つの決定的な違い

こんにちわ、アルゴです。

過去、このnoteでは居宅介護支援事業所ケアマネジャーについて、いくつか記事を書いてきました。

<参照記事>

いずれも、居宅ケアマネさんの大変さについて書いたものであります。私自身は施設ケアマネしかやってないんですが、居宅のほうがあきらかに大変なので、今後も絶対になることはないです。

↑の記事でも書いてますが、居宅ケアマネはご利用者やご家族から急な呼び出しがあって行ったりしても、お金が入ることはありません。全部とは言いませんが、タダ働きがほとんどでしょう。

世間の認識は、
「ご利用者に何かあったら担当のケアマネに連絡すれば良い!」
・・・とケアマネがご利用者を担当する代表のようなものになっているのは間違いありません。

ケアマネジャーは本来、ご利用者・ご家族をサポートする環境のひとつにしか過ぎず、ひとりで問題を抱え込むような事もしなくて良いのですが、実際、そうは言ってられないのでしょう。

私の周りでも、そうやって自分の時間を犠牲にして、本来の仕事とは別のタダ働きをしている方がたくさんいました。


いっぽう・・・

介護保険外サービスの中でも、サービスの一部を無料にすることはあります。

私は保険外サービスを、昔ながらの商店街にある八百屋さんや魚屋さんのようなものだと思っており、
「今日は割り引いておきますよ!」
・・・と自分のさじ加減で料金をサービスする事はあります。

よくやることがあるのが、初回出張費無料ですね。重要事項説明書に明確な決まりはないので、やはり自分のさじ加減になってしまうのですが、今後継続して使ってもらいたいと思う方は、そのようにしてサービスの導入をゆるくします。

結果、それが投資となり、継続的に使ってくれれば、初期に料金をまけた分なんて回収できます。

まずはサービスを知ってもらうことが第一。
ようは 『お金』よりも『信用』を得るという事ですね。


ここでまた居宅ケアマネの話に戻ります。

何かあると居宅ケアマネが呼ばれてしまうのは、信用を獲得しているからとも言えます。

私もお客様が自宅で転んでしまった時に保険外サービスとして呼ばれた事もありますが、やはり緊急時に頼るという行為は信用がない人に対してはしません。

<参照記事>

何かあると呼び出される居宅ケアマネも私も、お客様に『信用』を得られているのだと思います。

しかし両者で全く違うのが、その『信用』を『収入』に変えられるか、変えられないかの差です。

既述のとおり、私は長くサービスを利用してもらうために、サービス導入時は料金を割り引いています。のちに料金が上がっていったとしても、『信用』を得られていればサービスを使い続けてくれると確信しているからです。

だけど居宅ケアマネは、制度上、それでお金を徴収することはできません。もしかしたら、休日に呼び出されてご利用者宅に行っても出勤扱いになるかもしれませんが、私の知る限り、そこまで待遇の良い居宅介護支援事業所はありません。その都度給料が発生していたら、事業所自体のコストがとんでもないことになりますからね。

改定を繰り返す介護保険制度でも、今後、ケアマネの処遇が大幅に上がることはないと思います。(それは現場介護士も同じではありますが・・・。)

・資格の合格率が低すぎる
・実務についても更新研修に高額の自腹出費
・急に呼び出されて行ってもタダ働き

このような中では、居宅ケアマネになりたいと思える人もどんどん減っていくでしょう。
それでも居宅ケアマネを一生懸命続けている人を、本当にすごいと思います。

自分には絶対できません。

とはいえ、居宅ケアマネジャーのおかげで、私は仕事を得られているというのも事実です。

頑張っている人すべてが報われる介護業界になってほしい。
ただただ、そう思います。


サポートですか・・・。人にお願いするまえに、自分が常に努力しなくては。