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介護保険外サービスを個人事業、フリーランスで行う過程①(特養を辞めた理由、起業への思い)

こんにちは、アルゴです。

以前勤めていた職場を退職をし、しばらく経ちました。この間はカラダを休めながらいろいろできて、充実しています。



今日は、介護保険外サービスとしての個人事業についての経過などを話せれば良いと思います。

まぁ、「どうせ大したことできないんだろ( ´,_ゝ`)プッ」
というひやかしの目で見ていただいてもけっこうです(笑

ただ、このnoteの発信は、基本的に同じような悩みをもっている人たちが、悩みを解決するヒントになればと思って発信しています。

「(´・ω・`)介護の仕事をこのままずっと続けていくか迷ってる…」
という方の手助けができるのではと思いますよ(*´∀`*)


私が特養を退職した理由


これについては過去記事にも書いたのですが、あいまいな書き方をしていましたので、改めてお話させていただきます。

私は多職種から介護職に転職してその後十数年、特養やデイサービスなどで、現場介護職、リーダー、相談員、施設CMなどをやっておりました。

近年は現場介護職+リーダー職+施設CM+ショートステイ相談員を兼務しておりまして、これがモロにカラダにきてしまいました。休日出勤や残業(サービス含む)は日常的でしたね。

いろいろな反省もあって、他の人に同じような思いをしてほしくないと思うようになり、漫画を描くことにしました。


そして、いろいろ悩んだ結果退職に至りました。

そして、今後は『介護』というスキルを活かしながら、自分なりに何ができるかを考え始めたのです。


ここ1年くらいで、介護保険外サービスに興味を持つ


いろいろ考えたうえで私がたどり着いたのが、介護保険外サービスを展開することでした。

介護保険外サービスといってもピンキリなので、ここでは詳しく述べませんが、介護保険内でまかないきれないサービスを行うことです。

長時間の通院の付添だったり、犬の散歩、ゴミ出しだけ・・・とか、保険ではできないけど、やってくれると助かる・・・といった内容ですね。

TwitterなどSNSを見ていると、個人事業として介護保険外サービスをやっている人はかなりいることがわかり、驚きました。

私の住んでいる市内ですら、たった一人で自費サービス(訪問、送迎、外出など)を行っている人が3人もいたのです。

近年、混合介護という言葉もきかれるようになり、介護保険外サービスは注目されているものの、社会福祉法人などでそういった事業を行っているところがあまりありません。

費用対効果が少ないからでしょうね。ただでさえ人手不足で忙しい介護保険のサービスを運営していく中、そういった分野までなかなか手が伸びない・・・。私は在宅サービス事業所にも身をおいていたこともありますので、それはよくわかります。

そんな中でも、介護保険外サービスを展開しているところが、私の地域でも探せばあります。

同じ市内でも個人事業で介護保険外サービスをやっている人がいることもわかりました。

でも、1時間3000円とか・・・・

高けぇ!!(笑
(;O;)

うーん、高すぎですよね。年会費数万に加えてこの価格、普通の人が気軽に利用できる額ではなさそうです。

「もっと低価格でやってあげればいいのに」と思うかもしれませんが、やはりこれには人件費というコストがかかっているため、それを回収しなければならないので仕方ないのです。


他にも、サ高住や有料では、基本的に自立した人が入居することが前提になっているので、介護が必要になっても、外からの訪問ヘルパーなどを利用しなければなりません。

介護保険外サービスときいて、「富裕層向けサービス」とか関連するワードが出てきますが、まぁ、こうした背景もあるのでしょうね。

しかし現状、通院の付添や急な訪問、安否確認は在宅のケアマネさんが無償(ボランティア)で対応したりいます。

保険外サービスの展開でこういった部分にメスを入れられるのではと思いました。

介護保険ではどうしようもない状況を、介護保険外サービスを提供することで何とか助けてあげたい・・・。

そんな気持ちで私の思想ははじまりました。


しかし、介護保険外サービスを展開するには、いろいろな課題がありそうです…。

そこで私がこの2ヶ月の間に行ったことは、徹底的な情報収集です。

しっかりと計画しないとけいないので、その間事業は始められません。収入は他で作ります。(記事の後半でお話します)

計画をするために、私は以下のことを行いました。

①地域包括センター職員や在宅CMから介護保険外サービスの現状をきく
②市役所へおもむき、開業の相談
③書籍やネットで情報を集める
④損益計算(自分が食っていけるか)

ひとつひとつ順にお話します。


①地域包括センター職員や在宅CMから介護保険外サービスの現状をきく


私は複数の事業所で働いた経験も幸いして、施設〜在宅サービスまで、いろいろなネットワークができました。

中でも、自分の住んでいる地域に精通している地域包括の社会福祉士が友達にいたのは大きかったです。自分が計画している話を、いつも長時間聴いてくれます。

そこで得られた情報は本当に大きかったです。

まず、介護保険外サービスへの期待ニーズは、私が想像していた以上に大きいことでした。

ですが、やはり先に話したとおり、料金が高すぎて利用するのが難しく、有償ボランティアなどに頼っているケースもあるそうです。

介護保険でまかないきれないサービスをどうにかしようという枠組みが、地域全体であるのが素晴らしかったし、嬉しく思いました。

一方で、隣接する地域はそういったネットワークが全くなく、介護保険外サービスのニーズが高いようでした。

このように、需要と供給、枠組みなどに、想像以上の地域格差があることがわかりました。

介護保険外サービスについてはネットや書籍で勉強しておりましたが、実際に街に出なければ分からなかったことばかりです。


②市役所へおもむき、開業の相談


2つめは、私の居住する街の市役所で、開業の相談をすることです。(今後も続けていきます)

地域包括センターもそうですが、やはり市役所というのは地域の情報が集まってくるものだと思ったのです。

しかし、ここで注意しなければならないのが、間違った課に行っても、見当外れな情報しか得られないということです。私自身が良い例です。

何を思ったか私が最初に相談に行った課は、介護保険課だったんですね(笑)市役所で介護を扱う課ときいて、そこしか思い浮かばなかったんです。

しかしそこの人の対応が冷たく、門前払いされてしましました。「うちは介護保険課であって、介護保険内のサービスを扱っているんです」と。「おっしゃるとおり、まぁ、仕方ない」と他の課をあたるも有用な情報を得られず。

何よりも介護保険外のサービスについて、市役所のどこで情報を扱っているのかが、市役所職員ですら分かっていなかったのです。「あの部署なら大丈夫じゃないですか?」とタライ回しにあいました(笑

介護保険課やその他の課で得られなかった情報も、別の課で得ることができ、その課の職員は親身にお話をきいてくれました。

市役所の行っている業務って、地域でけっこう差があるものですね。どこにどういう情報があるのかが最初はわからず、調査をするにもひと苦労でした。

今後も継続していきます。


③書籍やネットで情報を集める


記事を書く順番が前後してしまったのですが、まず介護保険外サービスを考えたとき、ネットで情報を集めました。

ですが、実際にサービスを行っている人にも接することができましたが、あまり順風満帆というわけではなく、苦労が多そうでした。

ですが、私はそこに楽しみを感じています。

介護保険外サービスの書籍も数冊買いましたが、どっかの大学教授が書いた本で、実際にそれをやっているという中身がまったく見えませんでした。

やはり、街へ出て、地域包括や市役所で『生』の情報を得るほうがよっぽど良いと思います。


ちなみに『介護保険外』という情報ではなく、単純に『個人事業』『フリーランス』などの税金の計算についてオススメの本があります。

1,橘玲さん著『臆病者のための億万長者入門』
2,橘玲さん著『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』〜知的人生設計のすすめ〜
3,大河内薫さん著『お金のことを何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが、税金で損しない方法を教えてください』
4,山本憲明さん著『社員ゼロ 会社は1人で経営しなさい』

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いろんな本を書い漁った結果、とんでもないゴミ本にもお金をかけてしまいましたが、以上で紹介したこの4つは本当にオススメです。

開業する予定がない方も、橘玲さんの2冊は読んでおいたほうが良いです。
臆病者のための億万長者入門は、私が6,7年くらい前に投資をはじめるのに非常に役立ちました。

④損益計算(自分が食っていけるか)


まぁ、なんだかんだでここ重要ですよね。

私は独身で身軽だから良いですが、家庭を持っている人ならば、よほどの貯蓄や革新がないと、介護保険外サービスの展開に踏み込めません。

今、私はマンガを描いたり通院をしながら、ちょっとずつ情報収入をして計画をたてているところですが、その間も収入はゼロではありません。

この記事では詳しく書きませんが、以前書いた記事を良かったらご覧ください

↓↓↓

んで、実際、介護保険外サービスについては、どれくらい損益が出るのかをちっとずつ計算します。


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上のP/Lはめっちゃ簡易的なものです。

介護保険外サービスでどこまで収益を得られるかということがわかりませんので、今行っているキンドル電子書籍・ブログを継続して、これを事業収益と考えていこうかと思います。

いっぽう費用の項目ですが、私のように自宅を事務所として使う場合、家賃や水道光熱費などの生活費の一部を費用として計上できます。

その割合は、土地や時間などの按分でルールを決めることができます。

そうすると節税にもなります。ここらへんのことは、先程紹介した書籍を見ると、どの本にも書いてあることです。私たちの生活が苦しいのは、高い保険料や税金の関係も大きいですから、いかに税金を払わないかということは、事業継続で大切な要素だと思います。

そう考えると、社会福祉法人などの介護保険業者が『介護保険外サービス』を展開すると料金が高くなるのは、仕方がないともいえますね。逆に個人事業やフリーランスは、安くサービスが提供できるということは狙い目かもしれません。

費用を出して、実際に料金をどのくらいにすれば良いのか・・・ということを導き出す段階です。


収入について補足ですが、上のP/Lは事業としてのものなので、とうぜん赤字もありえます。

ただ、自分が食っていけば良いという意味では、事業収益外のところで収益を得ればよいのです。

愚直に積立投資などを続けていったり、週2,3回パート介護職としてどこかに勤めてもいいと思ってますので、非常に気軽です。

事業収益は最初はトントンかマイナスでも良いのです。むしろ節税になるので助かるくらいです。


安定を捨てたことで、新しい道が待っていた


新しいことをやるためには、環境を変える必要があると思いました。

私は退職する前から、いつか起業したいという気持ちが強くありました。ですが、結局安定した給料から逃れることができず、月に7,8回夜勤と50時間の残業を含めた現場の激務を続けてしまいました。

そうした環境では、新しいチャレンジをするという意欲も少なく、ただただ年を重ねていくばかりでした。

これから50〜60歳と年をとっていく前に何かを変えなければいけないという思いで、退職に踏み切ったのです。


長年、積み上げたものを手放すのは不安もありましたが、積み上げた経験をこれからも活かすことができます。そして、新しいチャレンジをすることで本当に様々なことが得られたと思います。

しばらくはフリーランス介護福祉士として、マンガや本の執筆もしたいと思います。

フリーランス → 個人事業 → 法人化 となっていくのが理想ですね。


今日の記事は少し長くなってしまいました。

マニアックな内容ですが、需要があれば、今後も介護保険外サービスについて書きたいです。

noteで発信を続けますので、今後も応援していただけるとありがたいです。

ありがとうございました。


サポートですか・・・。人にお願いするまえに、自分が常に努力しなくては。