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アリス九號.『銀の月、黒い星』寒空でも温かい気持ちにさせてくれる冬の名曲

2月になり立春を迎えたがまだまだ寒い日が続いている。
寒いのは苦手なので早く暖かくならないかなと思ったりもするが、
冬が終わる前に2021年度改めて好きになった冬の名曲を紹介しよう。
今年結成18年を迎えるアリス九號.が結成して間もない頃に作られたロックバラードである。

★このタイミングで聴くのにおすすめ

①雪が降っている夜に
②身も心も寒くなっているとき
③和洋折衷の世界に浸りたいとき


★アリス九號.『銀の月、黒い星』レビュー

この曲が初めて音源化されたのは2005年3月と2004年8月に結成のアリス九號.にとっては初期の曲だ。

結成10年まではあまり演奏されなかったレア曲だったが、
2017年のクリスマスライブ以降はクリスマスにやる定番の曲になっている。

2017年のクリスマスライブでこの曲が演奏される前のvocal将のMCに感動して号泣しながら聴いたからか思い出の1曲であり、そのライブを思い出すと心温まる曲でもある。
 
余談)曲の最中会場に雪が降っている演出がされていたのだけど実はライブ終演後外に出たら同じく雪の演出がされていて感激したのもここだけの話。
アリス九號.はファンを喜ばせるエンターテイメント精神がすごい✨👏
(↓写真に収めた。)


では曲について見ていこう。

歌詞は主人公の大切な“君”と離ればなれの状態で雪が降っている中“君”との思い出を振り返っている情景が描かれているのかな。

月との距離は 
君との距離感さえも癒してくれた

月との距離をあげる辺り“君”とは会える距離にいないことが伝わり切ないと思った
ほかにも

君と居た季節は 白く染められて 胸に積もる

と、“君”との思い出を振り返り気持ちがいっぱいになっている様子が描かれているのだ。


結成後事務所と話し合った結果コンセプトを作って活動しようということになり、アリス九號.は“和洋折衷”を掲げて活動していた。

この曲もロックサウンドながら歌詞の一つ一つの言葉が綺麗で日本語の美しさが垣間見えるところも魅力。
1サビの

温かな雪は 何よりも美しく
僕たちの頬へ 落ちては消えて
まるで白い花のように 君は咲いていた

アリス九號.のギター・ヒロトがvoicyで言ってたけど雪は冷たいもののはずなのに雪を“温かい”ものとして扱っているところがいい。
ヒロトは“温かな雪”を温かい雪の思い出を連想したそう。
私は“温かな雪”は“君”を表現しているのではないかと思った。
理由は、そのあとの“まるで白い花のように 君は咲いていた”の“白い花”は雪を例えているととらえたからであること、
サビの前の歌詞で

あぁ、粉雪が降り注ぐ この空に
今、手を伸ばし、君を つかまえた

と雪をつかむ行為を君に例えているからである。


“雪”のように美しい君が寒い中でも主人公の心を温かくしてくれる存在だったのかなぁと。

この楽曲から日本語、大切な君を思う気持ちの美しさが伝わり、寒空でも心が温かくなる。
冬が来たら大切な人を想って聴いてみるのもいいかもしれない。
またクリスマスライブでも聴きたいなぁ。



★アリス九號.『銀の月黒い星』詳細・収録音源

“アリス九號”名義から“アリス九號.”に変更して初のシングル作品。
「アリス九號.的シングル三連動企画 九號短歌音像シングル」と銘打たれ、3ヶ月連続リリースされたシングルの1作目。
5000枚限定発売で2005年3月30日にリリース。
 
音源化されたシングルの他に
の月 黒い星

アルバム『華想夢想紙』

シングル「F+IX=YOU 」(セルフカヴァー) 

アルバム『花鳥ノ調』(セルフカヴァー、「F+IX=YOU」収録のものと同テイク) 


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