ポルトガルへ


これは、2018年10月に、書いたものである。

スペインにパラドールがあるように、ポルトガルにはポザーダがある。古城や修道院の外観はそのままに、内装を現代風に改めた宿泊施設である。

ポルトガルへのツアーにポザーダに泊まるのを目玉にしているものがあるのかどうか、トラベルコで調べてみよう。

6泊8日、列車で巡るリスボンとエヴォラ、最安値は23万1400円。旅工房という会社の主催するツアーが見つかった。羽田発ルフトハンザ・ドイツ航空を利用と謳っている。

例えば11月13日、12時35分羽田発、全日空便でミュンヘンへ飛び、3時間近く待たされ、それからポルトガルの首都リスボンへ。タップエアーポルトガルの航空機を利用する。

到着時間は21時50分。到着後、お客様ご自身でホテルへ、と説明にあるから、旅慣れない人には、ちょっと面倒である。

リスボンのウンベルト・デルガード空港から宿泊先のホテル・ブリタニアまで徒歩と電車で約30分。ホテルに着いたときは、真夜中になっているに違いない。

搭乗する航空機は、ともにルフトハンザ・ドイツ航空じゃないが、グーグルフライツで航空会社をルフトハンザに指定しても、この結果である。きっと、全日空とタップエアーポルトガルは、このドイツの航空会社と提携しているに違いない。

帰りはルフトハンザ・ドイツ航空と全日空を使い、フランクフルト経由で帰国。羽田の到着時間は21日の06時55分。往復運賃は11万1170円。これは、ロンドンやパリへの航空運賃と比べても格安ではなかろうか。

さて、ポルトガル初日の宿泊先、ホテル・ブリタニアをトリップアドバイザーで調べてみよう。11月13日1泊だけなら、そして宿泊者が共に55歳以上なら、朝食が付いて、ふたりで2万0224円。

スタッフのみんなが親切で、おもてなしが素晴らしいと、ホテルの評判もなかなかいい。それに夕方5時から9時まで、ロビーラウンジでポートワインとチェリー酒、それにお菓子とお茶が無料で楽しめるので、ゆったりした時間を過ごすにはもってこいだと、口コミに出ていた。

翌日は、ホテルを出て、ゆっくり市内見物をする暇もなく、エヴォラへ電車で移動。おそらく2時間は見ておくべきであろう。到着駅からお目当てのポザーダまで、歩いて約30分と思われる。

ペスタナというポルトガルのポザーダの予約を専門に受け付けるサイトによると、部屋の広さや調度品によって、宿泊料金は130ユーロから300ユーロまである。

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最高値の部屋は49平方メートルあり、朝食と昼食または夕食が付いている。ただし、飲み物代は別。この部屋には4人まで泊まれる。12未満の子供連れなら、こどもは2人までただで泊まれる。

このポザーダも宿泊客の評判が非常によい。それに、レストランで出される料理も、大変おいしいという。

旅工房の主催するツアーで予約してあるのは、おそらく、
12平方メートルの一番狭い部屋であろう。これでは、せっかくのポザーダの宿泊体験に幻滅するのではあるまいか。

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