世界最長の航空路線



Airbus A350-900


これは、2018年10月に、書いたものである。

10月12日、金曜日、午後2時のNHKラジオニュースによると、シンガポール航空は、ニューヨークへの直行便を再開したそうだ。日本時間の午後7時頃にニューヨークへ到着する予定であるという。

9534マイルのシンガポール、ニューヨーク間の直行便は、5年前にサービスを始めたのだが、燃料費の高騰のせいで中止に追い込まれた。だから、これまでは、フランクフルトを経由する必要があった。

エアバス社製の特別機による往復運賃は、プレミアム・エコノミーが1230ポンドから、ビジネスクラスは、およそ3805ポンドからと、英国のネット新聞「無頼」は伝えている。1ポンド150円として、それぞれ18万4500円と57万0750円。

シンガポールのチャンギ空港からニューヨークのニューアーク・リバティ空港まで、風向など、その日の気象条件次第で、どのルートを飛ぶのか決めるそうである。

北太平洋を横断するルート、ロシアを横断する北極ルート、それからニューヨーク発だけに適用される大西洋ルートである。

253の座席数を161まで減らして、航空機の後部に、背もたれを水平になるまで倒せる席を67用意し、背もたれから前の席の背もたれまで1メートル弱あるのを94席揃えている。

機長と副操縦士が、それぞれ2人ずつ乗り込み、休憩を交代で取りながら、18時間ちかく運行するという。客室乗務員も、おそらく通常の倍、乗っているんだろうな。

再開最初の便に乗った記者によると、所要時間は17時間25分ほどであったという。シンガポールから東に向かい、中国と日本、ロシアの東側を飛んでアラスカとカナダ北部を通過して、ニューヨークはニューアーク・リバティ空港へ着陸したそうだ。

2019年の元旦にシンガポールを発って、9日に帰ってくる便なら、往復運賃は27万0882円。出発を2日早めて、12月30日にして、帰国を1月10日にすれば18万1538円。おそらく、これが最安値の料金であろう。ビジネスクラスなら59万1706円。

これがフランクフルトを経由すれば、飛行時間だけで22時間30分、それにドイツでの待ち時間が12時間近く。往復運賃は16万0575円。

これなら、中国国際航空を使って、北京経由でニューヨークへ向かったほうが、時間も節約できるし、料金も安くつく。シンガポールから北京までが、6時間05分、空港で5時間15分、待たされ、ニューヨークまでが13時間20分。往復運賃は9万2060円。

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