米国から日本へ


これは、2019年2月に、書いたものである。

太平洋を横断する中国の航空会社が便数を増やすので、今年は米国からアジアへ、今までよりも安く飛べるようになるだろうと、ある記事は伝えている。

これまで高かった、日本へ向かう航空運賃も例外ではない。特に直行便にこだわらないならば。

グーグルフライツを使って、2月19日発、1週間後に帰国と予定を立て、ニューヨーク東京間の直行便をみると、最安値は日本航空と全日空の9万5298円。所要時間は14時間20分ほど。

途中、ダラスで乗り換えるなら、最安値は6万9243円。待ち時間は1時間10分、アメリカン航空を使い、全体の所要時間は19時間ほど。

こちらはJFK空港ではなく、ニューアーク空港から出発して、到着は羽田ではなく成田である。

いつもは必ず表示される中国の航空会社が上位9番内にぜんぜん見当たらないのは不思議である。

ダラスから直行便で成田へ飛ぶなら、もっと安くなるだろうと普通は考えられるが、実際は、かえって高くなる。グーグルフライツにはアメリカン航空の直行便が見当たらない。

ダラスからオレゴン州のポートランドへ、それからカナダ西海岸のバンクーバーへ、アラスカ航空で飛び、最後にカナダ航空で成田へ。所要時間は28時間40分、料金は12万8415円。

ニューヨークからソウルへ飛ぶときは、どうだろうか。東京へ向かうよりソウルへ行ったほうが安いのではないかと思ったが、直行便はかなり高い。最安値はアシアナ航空の14万7663円。

ニューヨークから台湾の台北へ飛ぶなら、直行便の最安値は、エヴァ航空の9万1335円。

ニューヨークから北京へは、いくらぐらいで飛べるのだろうか。グーグルフライツで見る限り、直行便はない。重慶でなんと14時間も待たされて、北京へ飛ぶことになる。所要時間は32時間、料金は格安の6万5967円。海南航空を使う。

ニューヨークから香港へは、直行便はあるのだろうか。16時間もかかるユナイテッド航空の便がある。料金は10万
2088円。バンクーバー経由のカナダ航空を使うなら、かなり安くなる。ほとんど半額にちかい5万3728円。もちろん往復運賃である。ただしバンクーバーの空港で21時から翌日の正午まで15時間近くを過ごすハメになるが。

ニューヨークからバンクーバー、それから香港へ飛んで、往復運賃が5万3728円なら、バンクーバーから香港へ飛ぶとき、往復運賃はいくらになるのだろうか。およそ14時間かかるキャセイ・パシフィック航空を使えば6万7617円。カナダ航空なら8万1750円。

同じカナダ航空を使って、ニューヨークからバンクーバー経由で香港へ飛ぶとき5万3728円。バンクーバーから香港へは8万1750円。何度も記すことになるが、航空料金はホントに、人生と同じように不条理としか言いようがない。

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