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【連載小説】ファンタジー恋愛小説:影の騎士真珠の姫 第十八話 フィーネペルルの決意

前話

「まぁ。エルフィ。いつからいたの?」
 夕陽が沈もうとする頃、やっとフィーネペルルは現実に返ってきた。
「フィーネ。戻ってきたかい?」
「ヴァルトもエルマも。みんな揃ってるの? ライアン様とカタリーナは?」
 今更それを言うか? とでも言う表情のヴァルターである。
「戻す方法は知っていたが、刺激になるんでね。エルフィを番犬代わりにおいていって戻ってきても、君はここで物思いにふけってるんだからね。驚きだよ」
「ああ。少し、マリアの意識が飛び込んできて追体験していたの」
「姉上の?!」
 ヴァルターが身を乗り出す。
「聞きたい?」
 久しぶりにフィーネペルルの瞳が煌めく。それが意味していることを言外に読み取ってヴァルターが頭を振る。
「まぁ、いいわ。追求しないで。難しいの。人に説明するのは。停戦協定も復活させないと。カタリーナとライアン様に気を遣わせたわね。親書は書いてもらえるの?」
「聞こえていたのかい?」
「ぼんやりとは、ね」
「レガシア帝国の脅威が近いわね。今は大人しいけれど、いずれ大きな事になるわ。その前にアムネシアには行くべきね」
「レガシア帝国、か? フィーネ、まさか……」
 ヴァルターは恐ろしい予感を感じる。
「後方支援に行くわ。反対しても決めていたもの。ヴァルトが国にいてもいなくても元々行く気だったわ。反対しても無駄よ。私の力を使える良い機会だもの。魔女狩りにあうかもしれないけれどね」
 少し皮肉な色を瞳に映してフィーネペルルは言う。
「だめだ! 君がいない世界なんて!」
 ヴァルターがフィーネペルルを強く抱きしめる。
「死ぬとは限らないわ。いつまでも自分の力を恐れていては影を受け入れられないわ。上手くやり過ごすから行かせて」
「フィーネ!」
 ヴァルターの苦しげな声が上がる。
「大丈夫。奥さんにしてくれるんでしょ? 上手くやるわ。アムネシアの旅でその事を考えるつもりよ。自分と向き合うの。あなたが教えてくれた事よ?」
「フィーネ……。私はそんな事のために影の受け入れ方を教えたわけじゃない。フィーネが生きやすいように、と」
「それがそういうことなの。隠して生きて行くよりその道を選びたいの。国民の全員に言うわけじゃないわ。役立ちたいのよ。私の生きる意味を見いだしたいの。わかって」
 そう言ってぎゅっとヴァルターにしがみつく。手が震えていた。怖いのだ。だけど、フィーネペルルは一歩を踏み出した。ヴァルターの手から飛び立とうとしていた。それはフィーネペルルが自分を受け入れ、影を恐れていた女性が一人の自立した女性へと変わろうとしていた事だった。いつか来ると思っていた。ヴァルターはそっとフィーネペルルの額に唇を押し当てる。
「少女だった君が大人の女性になる時間は余りにも早い。それだけ、君は聡明な女性なんだな。負けた。君が力を受け入れることに賛同する。だが、無理だけはしないでくれ。頼れるときは頼ってきて欲しい。私はそのためにここにいるのだから」
「じゃ、キスして」
「この、お姫様は……」
 二人ははじめて唇を交わしたときから数日ぶりにキスを交わしたのだった。


あとがき
なんと、仕事場で軽症の熱中症になり、早退。昼食を食べて寝て起きても頭が熱いし、気分も悪いのが治らない。夕食食べて、やっとマシになったかと思い、テレビつけて野球中継見てますが、やはり気力が萎える。

こんな状態になったのは何年ぶりか。一度大学構内で倒れて救急搬送されたんですが、これもきっと熱中症だな、という振り返り。あの時も汗が異様にでてました。今回もいつもほどでもなくとも汗だく。でも水分はお茶だけだったので、相談した方に塩分は?と聞かれ、「あ。ミネラルが抜けたのかー」と納得。仕事場でタブレット買って少し落ち着いてから早退でした。

帰ってからも昼寝もしたし、水分も十分とったし、治ると思っていたのですが、治らない。明日までに治ることを祈ってます。何が足りないのか。しかし、タブレットはもう合計3つ食べましたし。これ以上食べても意味がないと思い、母に預けてあります。持っていると全部食べる。(汗)。

しかし、この不調具合はなんでしょうか。以前に倒れたときは元気いっぱいになって帰ったのに。点滴とお茶とは違うのですね。母が申しております。浸透圧が関係してるんですね。野球もまともに見れないし、漢検部今日どころじゃない。これ書いたら四文字熟語だけはしますが。これは赤シートで見たり見なかったりのものなので書く必要がない。昨日、キャパオーバーして持ち越した物もあるのですが。こうして無理なときは無理をしないがきっといいと思うので、これだけは更新してあとはゆっくりします。とにかく七時半まで横になれないんです。血糖値がー。あと三十分。

そろそろ数値を図り始めますか。活動計もこんな状態でもしっかり買ってつけてます。体重計も新製品欲しいですが、今日使った額を考えてぎょっとして辞めました。前の機種でしつこくします。最近、またオムロンコネクトがつながりが良くなっています。オムロンで固めました。しかし、支払いがー。恐ろしい。

振り返って良かった。ほんと。明日銀行記帳しておこう。
病院もあるし。

今日こそ、執筆と漢検を飛ばしてゆっくり寝ます。昨日、久々に熟睡したのです。やっときた睡眠! 起きてスッキリしていたのに軽症の熱中症とな。

とりあえず、これを更新して別のをするかどうか体と相談しながらします。
ここまで読んで下さってありがとうございました。

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