羽柴史莉/230日+最新α日目/フォロワー募集中/読者募集中/絵師さん募集/
最近の記事
- 固定された記事
【連載小説+エッセイの勉強中】恋愛ファンタジー小説:気がついたら自分の小説の中で訳あり姫君になっていました(58)+エッセイの勉強中「私も阪神も大乱調」
前話 「ウルガー」 私は夕食の料理を持っておチビさんたちと一緒に診療所に訪れていた。 「ゼルマ! 何かあったのかいって。うわっ」 「あにうえー」 トビアス様がウルガーの足にひっついていた。 「トビアス様はウルガーお兄様好きなの? と。これお夜食。お腹空いたら食べて。タピオが作った野菜料理よ」 「タピオが? タピオ料理作れるようになったのか?」 全員で一斉に違うと言う。 「タピオが育てた野菜を料理してもらったの」 「なーんだ。タピオが料理したかと思った」 茶目っ気たっ
- 固定された記事
マガジン
メンバーシップ
メンバー特典記事
【メンバーシップ特典記事:千字連載小説】恋愛ファンタジー小説:星の宝刀 月の首飾り~姫巫女してたら盗賊にさらわれて溺愛されてます~第一話
「スタンダードプラン~こちゃこちゃサロン」に参加すると最後まで読めます
前話 https://note.com/alicespica075/n/n8138c18158dd 「いつもは、枕もとに置いてるけれど、今夜は懐に入れておこうかしら。まさか、姫巫女の胸を触ることはないしね」 しっかり、星の宝刀にはさやがついている。間違っても自分の胸に突き刺さらないだろう。 あたしはそう呟いて寝所に横になった。 緊張してなかなか眠れない。一向に盗賊は現れない。いつしか、あたしはうとうと眠りだしていた。 「ほう。おひいさんは大胆なところに宝刀を隠してい
有料250
記事
台本「恋文×嘘をつかない」をお借りして。改稿:【訳あり姫君スピンオフストーリー「ユメ」と言う名の姫君の物語の一番最初のストーリー】
未曾有の流行り病のおかけで私とウルガーは初めてこの世界で離れ離れになった。もともとはこの世界にない病気で私一人が亡くなるという筋書きが私を都合よく思わない人々に操作されそうになった 。とっさに、来ていた木の宮に私たちは残り、ウルガーは医者として大神官様と都に戻った。初めて離ればなれ。一度、無意識と意識の世界に離れたことはあったけれど、私にとっては一瞬のことで、こんなに不安な夜を過ごすことはなかった。お母様は、そんなウルガーを思って不安定な私に『ユメ』という名前を与えて、忘れ
【連載小説】恋愛ファンタジー小説:星の誓い~星姫と魔術師の永遠の絆~ 第4話 星の聖石と哀しき星姫後編(あとがきもなし。疲れ切ったので翌日書き足します)
イリスは星姫の役目に忠実だった。そのほかのことはどうでもいい、とでも思ってるように見えた。人としての幸せ一つ願ってはいけないような……。 レヴィオスは切なくなる。この姫はいつになれば自分を星姫となくイリスとして自分を見られるのだろうか、と。 そっと手を出して引き寄せる。イリスの髪の花の香りが鼻をくすぐる。イリスは突然抱きしめられて固まっていた。それが逆にかわいらしくてくすり、と笑ってしまう。 「姫は恋には疎いか。私もだ。だが、『星の聖石』を持つ者同士、運命をともにしよう
【連載小説】恋愛ファンタジー小説:正直な王子と正直じゃない姫君(8)(エッセイは訳ありのみにあります。もう力尽きました。バタッ)
前話 気がつくとあたしは天井が白い部屋に寝かされていた。 「天国?」 ぽそ、っと言うとエルンストがのぞき込む。 「エリアーナ起きたんだね。よかった」 うっ。だからその目には弱いのよ。心臓に悪いわ。と、そこまで考えて死にかけていたのを思い出す。 「ここは?」 「病院だよ。宰相がエリアーナの命を助けてくれてそのままここへ運ばれたんだ。もう魔力は残ってないから使わないで」 「まりょ・・・くが・・・ない?」 顔面から血が引く。魔力なしでどうやって生きろと? エルンストはその事
【連載小説+エッセイの勉強中】恋愛ファンタジー小説:気が付けば自分の小説の中で訳あり姫君になっていました(57)+エッセイの勉強中:感情があっちいきこっちいき……。「収集なさい」と宿主が命令しても飛んでいく。
「愛する方の元へ戻りたくはないのですか?」 私が言うとマチルダ様は悲しげで儚げな表情をなさる。 「きっとあの人はもう忘れているわ。ただ、この子に兄妹を持たせたくて。それにトビアスが妹が欲しいとだだをこねるときが多くなってきて。お兄様がいるでしょう、と言っても一番下なのが気に入らないようで……」 「そうね、弟の時は兄になりたい者よね。兄は弟になりたがるけれど。私とウルガーはスティーナをマチルダ様に預けるつもりです。名前もマチルダ様のお好きな名前にしてあげてください。私がとっさ
【連載小説+エッセイの勉強中】澄川市物語 命の交錯 第二節 「山笑ふ」+エッセイの勉強中「どうも野球から趣向が変わって、あたりめにはまる」
花霞が両親に連れられておもちゃの国に帰る頃にギャン泣きしていた河仁は母、咲に必死になだめられていた。 「とっくん。いないないばぁー!」 「ぎゃー!!!」 「咲は変顔してる。こうするんだ」 夫、光輝がいないないばぁ、をする。ぴたり、と河仁は泣き止んだ。 「まぁ。パパがいいならママ知らないもんね」 「おい! また泣くぞ!」 「ふん」 咲は桜を見に一人歩く。 「まんまー!」 泣き止んだ河仁が咲を呼ぶ。 「呼んだ? とっくん」 振り返った咲は満面の笑みだ。それに光輝が嫉妬す