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【訳あり姫君スピンオフショートストーリー】恋愛ファンタジー:宰相殿下様の奇妙な日々第4話

弟4話
急にメガネを外されて私は戸惑った。
「これ、遠視用のメガネだね。君、近視だろう? こんなメガネかけていればそりゃ、見えないよ」
「でも、幼い頃は遠視だと・・・」
「そんな人でも近視にはなるんだよ。これ、子供用のメガネじゃないか。よくそれをかけ続けたね」
「ウチに・・・!」
「お金はない」
 言葉を取られて私もいらだつ。
「怒る顔もまた可愛いものだ。君には近日中に近視用のメガネを作るから、今からウルガーの所か大神官様の神殿に行っておいで」
「って・・・」
「視力を測れるのはこの王宮ではウルガーか大神官様しかいない」
「でも。ウルガー様は・・・」
「私を嫌ってるね。なんせ、あのゼルマ姫を最初に見初めたのは私だからね」
 そう言う宰相殿下様の顔が悲しげだった。
「大丈夫。横恋慕なんてしない。ゼルマ姫はウルガーにぞっこんだからね。ウルガーも。もう、二人の間は裂く事はできない」
「殿下・・・」
 それしか言葉にできなかった。その私の唇に宰相殿下様はそっと唇に触れる。
「え? 今のキス・・・?」
「みたいだね。どうやら君に一目惚れしたようだ」
「なんですってー!!」
 私の叫び声が王宮を飛んで抜けていった。


あとがき
今日で百日かと思えば、明日でした。101になればプラスが消えます。やっとここまで来た。来月で12ヶ月。連続一年です。毎日更新もする気はもともとなかったのですが、やってる内に挑戦しよかとやり始めました。満願ですね。でも訳あり姫君まだ終わらない。終わるの待ってる方いそうですね。最後の眠り姫も終わってから読んで頂いているので、その可能性は無きにしもあらず。さて次のの電車で出勤です。ここまで読んでくださってありがとうございました。

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