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【連載小説】ファンタジー恋愛小説:氷晶の森の舞姫と灼熱の大地の王子 第三十八話 王としての初陣

前話

「ユレーネ。迎えに来た」
 城の一番上でたたずんでいたユレーネをレオポルトがイーカムに乗って迎えに来た。
「待ってた。一緒に闘うわ」
「ああ。いつまでも一緒だ」
 ユレーネはイーカムに乗ると二人はアイシャードの庵に向かった。
 庵の前にはアイシャードの弟子の魔法使い達の精鋭が揃っていた。ニコもカールもいた。
「ローレライ!」
 ユレーネは親友の姿を見つけると駆け寄る。
「あなたは、ここにいてはいけないわ」
「何言ってるの。私はあのアイシャードの孫、なのよ。魔法なんてお手の物だわ。それにお祖父様の一番の補助ができるのは私なの。血がつながっているから」
「絶対無理しちゃダメよ」
「わかってる。ユレーネもね」
 二人は軽く抱き合うとそれぞれの場所に戻る。隣に来たユレーネの顔を心配そうにレオポルトは見ている。
「大丈夫。あなたより氷の魔法の腕は上よ」
「そうだな。俺の側にいいのはユレーネだけだ」
 そう言って軽く頭を抱き寄せる。
「おや。私達はいらないのですか?」
「カール! 今までどこにいたんだ。まったく姿を見せなかったが」
「お仕事がたんまりとたまっていたのですよ。魔法となれば私も自負がありますから、来ました。ニコも来てますよ。焔煌の誓い団と他の地下組織から腕の良い魔術師を連れてきました。氷霊の守護団からも拝借しております。事後承諾になり申し訳ありません。ユレーネ様」
「気にしてないわ。さぁ、アイシャードが来たわ。準備はいい?」
 ユレーネが陣頭指揮を執り始めた。レオポルトの出番はなしである。
「女王様に従った方がいいようですね」
「ニコ! お前もどこにいたんだ」
「デートしてました」
「嘘、だな。お前も奔走したのか。のんびりして悪かったな」
「代わりに随一の両手剣をもってます……。いや、持ってるじゃないか。どっちにすればいいか難しいな」
「今まで通り、だ」
「わかった。レオ。剣に魔法がかかっているらしいな。それに力を乗せればアイシャード殿の助けにもなるだろう。俺もこの剣でやってみる」
「新作じゃないか。お前も鍛冶野郎だな」
「レオほどでもないさ。さ、始まるぞ」
 アイシャードが魔術師の一番前に立つ。その隣にはユレーネとローレライが立っていた。

「弟子達は直接ワシに魔力を送れば良い。その他の者はこの孫のローレライに預けるとよい。ワシになじむように変えてくれるはずじゃ。そして、このアルティック・ガーデンの結界は破られたことはない。自信を持って任務に当たるが良い。レオポルト王。それでは鬨の声を」
「お、俺? ユレーネじゃなく?」
 戸惑っているとニコに背中を叩かれる。
「男らしく行ってこい!」
「わ、わかったって……。ユレーネ」
 空いた手でユレーネの手を握る。二人で一瞬目を合わせるとレオポルトは剣を持つ手をあげた。
「皆の者! 時は来た。氷の国を必ず守れ!」
「おーっ」
 鬨の声が上がる。レオポルトの王としての初陣が始まった。


あとがき
ついに戦です。ここからが、内容を考え直さないと行けない所です。
今日は関西圏での中継がない。巨人戦はあるけれど。ので、原稿見直しか家電量販店をうろついてます。漢検もしないと。ただ、英会話がねー。会話の講義は避けていたので余計困ります。全部読解の講義でした。一般教養として一回は受けないと行けなかった講義もただ読むだけ。テキストと映画の音声のみの講義。試験も日本語でした。で、レポート試験で一番いい成績を取って、英語が好きになったはいいけれど、破滅的な英語力はいたしかたないです。

で、もうすぐこの「氷晶の森の舞姫と灼熱の大地の王子」は終わりますが第二部があります。別マガジンなので、そこはまた飛んでください。まぁ、更新は毎日するので、多分追っかけていれば大丈夫だと思いますが。いつの間にか更新が毎日になっている。(汗)。

今日は眠いのでゆっくりします。あとは「影の騎士真珠の姫」のぐらいでしょうか。更新。まぁ「煌星の使命と運命の絆~星の恋人達」も入れられますが。何しても不完全燃焼のため(アレクサの運勢では)のんびりとしてます。

Wordpressも整備しないとね。やっと花屋elfeeLPiaシリーズ更新。第四話っって。最終四十話なのに……。遠い。水替えもあるし。午後はゆっくりとたまった仕事をこなします。

ここまで読んで下さってありがとうございました。

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