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特技・こだわり・経験‥etc.はどこかで活きる

少し前の日のこと。
通常通りルーティンワークをすすめていると、上司から「2時間ほどお時間をくださいませんか?お仕事を一つ頼みたいんですけど」と電話が。

「イベントの機材搬送用にハイエースのレンタカーを借りたので、別部署の社員の方と受け取りに行って、それを運転してイベント機材レンタルショップにいって、大型テントを受け取って積んで戻ってきてほしい」

というものでした。

なんでも、運転する予定だった男性社員の方が急に体調を崩されてしまい、残っているのは運転にあまり自信のない女性社員の方ばかりで、
「あ、にしむーさんなら運転できるかも!?」
と白羽の矢が立ったらしい‥。

僕はすぐに了解し、免許証をもち、アルコールチェックをして、女性社員さんとともにレンタカー店へ向かいました。


ここで、僕の車の運転についてのことを少し書きたいと思います。

18歳で免許を取って、マイカーを所有して車に乗り出したのは、大学卒業後。
その後すぐに福祉施設に勤めたので、送迎者などの大きな車の運転はよく任されるほうでした。
高齢者の介護の仕事に就くためにホームヘルパー二級の資格を取った後、ハローワークの方から、
「大型特殊、大型二種、普通二種免許の職業訓練があるんだけど、受けない?なんかね、デイサービスの送迎って、今後緑ナンバー(事業用自動車=有償運送)になるらしいよ?だから二種とっといたほうがいいかもね」
と言われました。
実はこのことはまったくのガセネタで。
でも、ありがたかったです。
普通自動車第二種運転免許は、6人が応募した中の2人しか受講できないのですが、それにめでたく当選!
ヘルパー二級資格取得後、まるまる一か月間、自動車学校に通い、「旅客運送のための学科と実技」を徹底的に学び、その間は雇用保険が受給できました。

そして晴れて取得できた普通自動車第二種運転免許。
福祉施設で働いたときは、すぐにその資格が優遇され、ハイエースやキャラバンといった車をよく運転しました。
福祉有償運送をやっている事業所に勤めたときは、運行管理者も任されました。
二種免許保持者は、国が認めた運転のプロ。
その後の自分の人生、カーライフに大きな影響を与えていると思います。

ただ、二種免許を取った後も、自分の未熟さ、ADHDの成分がちょこっとある僕のおっちょこちょいさが災いして、自損事故や駐車場でのぶつけ事故をよく起こしました。
また、うつ病の薬を飲んでいた無職時代、代行運転のアルバイトをしていて、居眠り運転事故から随伴者を一台廃車にしてしまったこともありました。
また、発達障害と診断されたあとも、薬のおかげでおっちょこちょいさは少しずつ減りましたが、一点を集中して見続けてしまうという特性から、交差点名を注視しすぎて、赤信号点滅をうっかり見落とし、生まれて初めての人身事故を起こしてしまったこともあります(現在まで免許証の色はブルー。もうちょっとでゴールドに戻ります!)。

その時は発達障害の診断はまだありませんでした。体育がまるでダメ・運動神経がナシナシな僕が、学科も実技もすべてノーミスで自動車免許が取得できたのは、親も周りも僕自身も不思議だったのですが‥。
発達障害の方の中には、自己判断や医師の診断などで、車の運転免許が取れない・あきらめる、という方もいらっしゃると聞いたことがあります。
でも、日本の運転免許制度上、知的・発達障害のある方に限定して適用される制限はありません。従って基本的に健常者と同様な手続きや手順を踏みます。

これはあくまで予想ですけれど、僕の場合は、とにかく車の運転が好きで、そのためには何を身に着け、何を覚えなくちゃいけないかっていうことを、一つ一つ学ぼうという姿勢があったから、ということ。
それから免許を取ることと、その先安全な運転を継続することが出来るかは別な話ですから
「安全な運転に必要な要件」として、
①社会性=他者への気遣いや自制心、社会の一員として自覚
②集中力=運転している間の継続的な集中力(最低でも1時間)
がそれなりにあったから、というのも大きいのかなとも思います。


今はマイカーを通勤に使えないので、週末にしか車に乗りません。
また会社で社有車を運転するのもごくたまに、のことです。
でも、僕のできることにフォーカスを向けてくれて、仕事を与えてくれる上司には本当に感謝していますし、自分のやってきたこと・経験してきたことに無駄なことはない、必ずどこかで活きるということを、実感することができました。

久しぶりの大型車の運転でしたが、レンタルした車は短いボディーのハイエースだったので、さほど取り回しが難しくなく、ちゃんと無事故で戻って来れました!

会社のビルに戻ってきたときに、他支社の支社長さんが
「すごい!この手のおっきい車運転できるんだ?!」
とほめてくださったこと。
それと、冒頭に書いた仕事を頼んできた上司が、電話での会話の一番初めに、
「今日、体調はいかがですか?調子いい?大丈夫?」
と訊いてくれたこともすごくうれしかったです。
というのも、その前日、予想外のことが立て続けに起こったパニックで、体調を崩しながらも仕事をやり終えたというのを、どこかで聞いて知っていたから、というのもあると思います。

僕はこんな職場で働けています。
感謝しかありませんね😊

機材レンタル店を出るときに撮影。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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