なんで勉強しなきゃいけないの?

先生をやっていると必ず子供に言われることがあります。

「先生!何で勉強しなきゃいけないのですか?」


学ぶ理由について深く考えたことはありますか?学びは、人間の成長と発展に欠かせない重要な要素です。本記事では、人が学ぶ理由について教師が考えてみます。
学ぶことの意義や学びの可能性について考えたい方におすすめの記事です。


人はなぜ学ぶのか?

知りたいやりたい学びたい 人間が本来持っている欲なのかな?
自立のため?
将来困らないため?
人の役に立つため?

とかよく言われる。

ごくたまに、
「法律で決まっているからよ!」
と、叫ぶ人もいますが。


何のために学ぶか?
自分的には、一番は自分を幸せにするため、周りの人を幸せにするため。
もちろんテストで100点取ったら親が喜ぶとかではなく

・学んだことを伝えていくことで新しい価値
・知らなかったを知ることで変わることもある
・大人であれば、自分が学んで行動したことで一緒に働く人が救われる
・自分の半径5mで世界を変える
大人も子供も学ぶ意味は一緒だと思う。

毎日子どもたちをみていると
「知りたいやりたい学びたい」ということを突き詰めていくと、幸せを感じることができて、さらにそれが誰かの幸せになるとさらに幸せになるかなって感じ。
逆に言うとそれを突き詰めることができないと学びが苦痛でしかない

与えられるだけの学びは苦痛
知識量の競争は苦痛
受験戦争のとりあえずの勉強は苦痛

教育の明るい未来 暗い未来

「知りたいやりたい学びたい」を強要されると本来の子供達の思いって潰されてしまう。
大人の言われた通りにできないと「手のかかる子」「指示通りにできない子」とレッテルを貼られてしまう悪循環。そうなると周りも「合わせる」ことを意識しすぎて自分の個性を活かすことができない。そうなると「知りたいやりたい学びたい」なんて思えなくなる。

学びが苦痛になって、それに対して耐えるということを教えることが教育の役割になるのであれば、その教育の先に人の幸せには繋がらないなと思う。


つい自分がそういう教育を受けてきた部分もあるので、忍耐がいいこと。苦しいけど耐える部分が必要。中学校、高校、大学に行ったら甘くない。社会は甘くない。苦しんで苦しんだ先にいいことがある。

もちろんわかる部分もあるけど、こういう一方的な思い込みで知らず知らず子供を追い込んでいる。

と同時にそれをさせないといけない教師を追い込んでいる思いもあります。

教育に携わる人に幸せが来なければ未来は暗い。


明るい未来
もっと自分の「好き」「強み」が社会に反映されていくような未来がいいな。自己実現がたくさん起こる。今、「働く」っていうと「苦しい」「辛い」イメージじゃないです。
テクノロジーの進化を最大限に活かして「苦しい」「辛い」ことはやりたくない。

働くって概念が変わればいいなと思います。「好き」「強み」を活かして社会を創っていく。そんな未来がいいなと思います。

その土台としての学校の現場。今まで学校が子供達を作るっていう場所だった。教育するっていう場所だった。
けれど、子供たちが社会を作る練習の場としての存在になれたらいいなと思います。
「明るい未来」にしていくためには、教育はどんなことを目指すのか。目の前の「子ども」のその子らしさを否定せず、好きなことに共に関心をもち、応援し続けるようにしたい。

子供の好きなことや知りたいこと学びたいこと学び方ってそれぞれ違う。だからこそ、これってやり方じゃなくて「子供たちが学びのコントローラーを持って自由に学べる」そんな環境がいい。テクノロジーが変化していくし、使えるものも使いながら、自分でハンドルを握るような教育になると自分の学び欲が増えていく。

自分でハンドルをにぎる

地図を見て好きなところに、好きな手段で行っていいよって言われると、ワクワクしませんか?
最初はとまどうかもしれません。それはきっと迷って辿り着かなかったらどうしようって思うから。

目的地も全て自分で決めていい。
行く手段も速さも時間も全て自分で決めていい。
そんな旅になら出たくないですか?

一方、ある目的地まで一本道で寄り道なしで、決まった速度、決まった時間、決まった手段で行きなさいと言われたら、ワクワクしませんよね。

ハンドルを自分で握ることが、人生の質を上げる。

まさに、近所の公園で、子どもたちが自由に年齢、道具、その子の特性、時間、何も縛られずに、思い切り遊んでいる。ワクワクを楽しんでいる。
そんな姿と重なります。
そんな場所に主体的じゃない人は誰もいません。

変わり続けるために

整理しましょう。

考え方はいろいろありますが、自分的にこの文章を書いていて考えたことは、「変わり続けるために」が学ぶ理由の一つではないでしょうか。ということ。

「面白そうだ、やろう」
ビジネスの世界でも、教育の世界でも、このマインドセットが大切にも関わらず、今の学びは変わらないことを進めている。

そのマインドセットを実現させるためには、教育の役割が大きな影響がある。
例えば高校生がCFOのようにもっと学生や子どもたちに社会と関わるきっかけやアイデアを取り上げるような仕組みが必要なのではないだろうか。

起業家教育がまさに大切なのはだからではないでしょうか。チャンジメーカーになるためには起業家教育。

変わり続けるために学ぶ。
学ぶからこそ変わり続ける。
変化を楽しめる人こそが変化を起こせる。

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